飾り巻き/細工巻きの作り方(1)  

飾り巻きの基本


飾り巻きの基本 | 薄焼き卵と玉子焼き | 花の細工巻

細工巻き(からくりすし)の始まりってのはね、昔はお天気次第でネタが入んない事が多かった、それで職人達は在るネタで色々工夫して売り物にした。

それが始まりでして、流通事情が好転した今じゃ生ネタ主流で、お客の嗜好も新鮮な生ネタ。ですから作る事もあまりありません。当然作れない職人が増えました。

特に細工巻物はほとんど営業に使うことは無いですねぇ。代表的な【文銭巻】や【四海巻】や【菊花巻】ですら巻き方を知らない職人がほとんどってのも仕方が無いっていえばしかたないでしょうな。寿司学校なんかで教えてますが、正直言って作り方は簡単でもありませんしね。

ご家庭向きの細工巻寿司って言えば、房総は千葉の郷土料理でもある【祭りずし】が良いですねぇ。おかみさん達が可愛い太巻き寿司をこしらえていますね。でもね、あれも簡単にできるとは言えません、それなりに練習しないと無理ですね。

これは昔知り合いの子供さんの誕生日に頼まれて作ったんですけど、
アンパンマンの細工寿司
アンパンマンの細工寿司

単純に見えますが苦労しました。
まだ【菊水巻】とか【上り藤】【葵紋】【違鷹羽】なんて伝統的な細工巻きの方が楽です。型が決まってますからね。

いえね、なんで太巻きの話かってぇと、別に来月の恵方巻きを意識してじゃないんですよ、も~毎日「寒い」からです(笑)
人ってのが1月2月の寒さがピークになる時期に考えるのはね、「春の行楽」のことなんですよ。
春の御日様を雪の下でじっと待ってる植物とおんなじこってす。それで行楽っていうと「弁当」、弁当っていえば「太巻き」ってな思考をしたんですよ(単純で古い脳ミソですかねこりゃ)
来月の恵方巻きにだって、その先に控えるいろんな節句事だって、誕生祝いにだって使えますしね。だからちょいと変わった太巻きの巻き方を紹介してみようかって思いました。

大きい太巻きはこちらで紹介してますんで、今回は一回り小さな実用的サイズのやつ(寿司屋でいう中巻き)をひとつ紹介いたしましょう。

細工巻きで大事なのは「センス」で、やはり基本を手に覚えさせないとそれは身につきませんので、色々考えたんですが、「簡単に作れるわりにはキレイ」これがポイントだと思いました。そしたらもっと色々なものを作ってみましょうって気持ちになりますよね。

で、紹介するのは【四海巻】をアレンジした巻物で、とても簡単ですし、「なぜ飾り太巻きの模様は出来るのか」を理解するのにうってつけだと思います。

 

細工巻き寿司の作り方(基本形)

まず、胡瓜を巻き海苔の長さに合わせて十文字に切り離し、四割りにします。

卵焼きも長さを合わせておきます。

具はこれだけです。

  

一辺の長さは指二本分になりますので、手前にその長さ分の「のりしろ」を空けて、イチョウ型になったキュウリをこのような形で二つ置き、その上に卵焼きを乗せます。

その上からかぶせる様にこんどは下のキュウリと反対になる形にして残りのキュウリをおきます。

  

手前の海苔しろを、持ち上げるようにしながら巻きこみます。

これの一辺の長さの四倍になるように寿司飯を別の海苔に広げまして、手前に一辺分の余白を空けておきます。

先と同じ手順で巻き込み、マキスで四角形を整えます。

切りますと

中はこうなっています。

つまり、小さい巻き物を作り、それを具にして入れて太巻きにするという基本形が、これを作る事により、「なるほど」って感じで理解できるんです。

玉子巻き飾り寿司

この様な巻物をとても小さく作って絵柄の基にするんですね。
基本さえ分かれば中に入れる具や絵柄も自由ですから、応用は広がりますよ。

次項は太巻きに使う卵焼きと、ついでに薄焼き卵の焼き方と、それを使って巻いた「梅・桃花卵巻き」を紹介します。桃の節句などに使えます。


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