越前焼:和食器

越前焼

越前焼(えちぜんやき)は他の古窯同様平安時代に遡る歴史を持つが、陶芸の華であった茶器に手を付けることなく雑器ばかり焼いていた為、近年まで広く知られることがなかった。

「越前焼」の名が付いたのも戦後のことである。
1970年に作られた越前陶芸村により窯元が増え始めた。

越前焼が焼かれるのは福井県丹生郡越前町。
水仙の美しい「越前岬」で知られる。

焼かれているのは陶器(炻器)
高温で焼成する【焼き締め】

釉薬はほとんど使わない。
灰釉などの自然釉が主体。藍釉など使う。

土の魅力をいかした素朴で温かい風合いが特徴。
焼き締めは高温で固めるので陶器ながら水を通しません。
茶褐色のやきものは器本来の味があります。
庶民の台所を数百年支え続けた味わいなのでしょう。


越前焼