漆器ー四つ椀・応量器

四つ椀と応量器

四つ椀に応量器、この二種の器は一般人から遠い感じですけども、実は非常に家庭向きです。
漆器を揃える事に迷う人にはお薦めできる品物でしょう。
和食器には珍しく同型異幅が組みになっておりますので使い勝手がよく収納も楽。

四つ椀

四つ椀とは質素を旨とする茶懐石で使われる器です。四つの椀が一回りずつ異なる大きさなので入れ子で収納でき合理的。おそらく下記の応量器からの影響もあるかも知れません。

飯椀、汁椀として使う場合は残りを蓋にし、全部に料理を盛る場合は残りに菜を。
この四つ椀は欅の木地を出した塗りで、用途に適した素朴さです。


四つ椀 欅


正式な懐石で使いたい。


葡萄蒔絵黒端反四つ椀

応量器

応量器(おうりょうき)は禅宗の修行僧が使う器です。
持鉢とか自鉢とも呼びますので器としてはほぼ「鉢」なのですが、雑穀の粥など汁物が多い僧の食事から考えて、深めの鉢、つまり椀に近かろうと思います。
入れ子になっておりますので使いやすく、用途は広いです。いろいろ便利ですよ。


木製越前塗 応量器 黒



応量器 古代朱 (六ツ入子)


応量器ふうの多様椀(鉢) 拭き漆仕上げ

富貴漆応用器 コットン