椀
懐石の基本は一汁三菜。このうち主となるのは手前にある2つの椀。めし椀と汁椀です。茶懐石ではこの椀をペアで用いる事がよくあります。四つ椀(※四つ椀・応量器を参照)の汁と飯が対になった椀です。真塗り(黒)あるいは朱、又は木地を活かした塗り、いずれにしても単色が質素で良いものです。
家庭使いでもこれに習って飯碗と汁椀だけでも本物の漆器にしたいもの。汁と飯を対にしたもの、所謂「夫婦碗」です。 夫婦椀などは日本の食卓らしく、あまり語らぬ日本人の「絆」を感じさせますね。その絆は固く堅牢で永遠でありたい。だから本物の漆器なのです。