銚子、燗瓶、カラカラ

銚子、燗瓶、カラカラ

現在は「おちょうし」と呼ばれて徳利と一緒くたになっておりますけども、
(特に誤用という事ではなく、広義か狭義か、又時代による転化の問題でしょうね)
本来の銚子はぐい呑みや猪口にではなく、盃に酒を注ぐ「土瓶のような注ぎ口のある」酒器です。
(ぐい呑みや猪口も広義には盃ですが)

注ぎ口が両側にある「諸口(もろくち)」の銚子もありますが、今は神事などでしか使うことはなく、一般的な銚子は「片口(かたくち)」になります。


屠蘇器揃 古代朱

燗瓶(かんびん)と千代香(じょか)

元々「酒注ぎ」であり、燗をつける酒器ではなかったのでしょうが、今は燗瓶ともなっており、千代香と区別しにくい物になっています。


燗瓶・千代香

千代香(じょか)

沖縄の銚子 カラカラ

燗瓶ではありませんが、「沖縄の銚子」と言うべき器が「カラカラ」
「俺に貸せ」を沖縄語で言うと「わンにからシ」(?)
つまり「貸せ貸せ」という意味だそうな。
泡盛が美味くなるような楽しい話です。
泡盛は常温かロックで飲みます。
(もちろんお湯割りなどにして飲む人もいます。酒は嗜好品、好きなように飲めば良いのです)


カラカラ