春を待つ手紙



春からのMail 【横浜の蕗の薹】

鯔次郎氏が写真を送ってくれました。
フキ味噌の記事のコメで「横浜市内の蕗の薹」の話が出たからです。

これが横浜の何処かは知りませんが、周囲の枯れ葉の汚れ方は排気ガスによるものと思いますので、おそらく街道が近いのでしょう。

フキノトウは開いてます。開花しかけの蕾の集まりが見えますけども、やがて白い綿毛になってしまうでしょうね。

なんともシュールな画像でして、見方次第で、「都市の闇に咲く一筋の光明」にも見えますし、「薄汚れた都会で死にかけている自然」のようにも見えます。感じ方は人により違いましょうし、違って当然ですが。

おいらが感じたのはね、これを撮ろうと思った鯔さんの姿。その気持。
アングルを決め、携帯のカメラ(?)を小さな生き物に向ける、その行為。

「そのとき何を考えていたのだろう」と思います。

日頃ウルセェ事ばかり書いてくる強面のアンちゃんが、いい年ぶっこいて(笑)フキノトウの写真を仕事上がりの真夜中に撮る。

そちらの方に関心が向いてしまうんですよ。

やはりおいらは「モノ」よりも「人」に惹かれるタチなんでしょう。

撮って、送ってくれて、ありがとう鯔ちゃん。

立春から今日で一ヶ月。春野菜の旬に入りました。

春は植物も動物もテンションを上げてきます。年に一度の「チャンス」だからですね。自然界は一斉に色付いて陽気になります。

人間も本来はそうでしょう。
でも残念ですがヒトは自然界の仲間とはもう言えなないでしょうね。

その証拠とは言ってはなんですけども、
春になると体調を崩す人間が激増します。

ホルモンバランス、自律神経、そうしたものが狂う。
顕著なのは精神の安定を失うヒトの多さでしょう。

科学者ではありませんので断言は出来ませんが、おそらく根底に「繁殖期の崩壊」があると思いますね。

そんな事はどうでもいいとして、
社会の仕組みも春に人を不安定にする要因でしょうな。

春はあらゆる「変移」があります。
心地良い動きならいいが、逆の方も多いでしょう。

おいら自身もこの冬は色々と疲れることが多く、
初春に疲労を残してしまったようで、万全とは言えません。

でもですな、
これを見たら一発でそんなモンはどこかへ吹き飛びます。

鬱々と日々を送っても、
元気に外に飛び出しても、
時間って奴は同じ早さで過ぎていきます。

人生は一回だけです。元気にいきましょうや。

おいらがシノゴノ言っても意味はありません。
下の動画でも聴いてはつらつと春を迎えて下さい。

春を待つ手紙  吉田拓郎

2011年03月


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