【SNS疲れ】プライバシーの墓場と化すネット 


ヒトのCapacityとSNS

科学技術は100年前に比べ確実に進化している。しかし、「ヒト」も同時に進化しているかどうかは微妙。

100メートル走で10秒をきり、識字率が上昇して知識が広がった。それは確かだが、それでも100年前より「ヒトとして進化」していると断言するのは難しいと思う。

仮定の話にしかならないが、100年前から「赤ん坊」を現代に連れてきて、考えうる最高の英才教育をしたとする。余程のことがないかぎり、この「コドモ」は現在の世界でも超一流の大学をトップクラスの成績で卒業できると思う。

これはたぶん「100年」という話ではあるまい。ヒトが「変化(進化)」するのは10万年単位でしょうから。

百年や千年で生物の構造は変化しない。食遷移による体形の変化はあっても遺伝子レベルは無理。

なので考えてしまうのは、「合致しているのか?」ということ。加速する科学の進化に合わせ、人間の頭脳も容量が増加しているのだろうかという疑問。

人は「デシタルネットワーク」についていけるのか。 もし「容量オーバー」だとしたら、何が起きるのだろう。




【疲れ】の顕在化

【2月8日 AFP】
「フェイスブック疲れ」米ユーザー半数に一時休止の経験

米SNSフェイスブック(Facebook)の米国内ユーザーのうち半数以上が、フェイスブックへのアクセスを一時休止した経験があった。米独立系調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が5日、発表した調査結果で、最大の理由は「忙しすぎる」というものだった。

 この調査によると、フェイスブックへのアクセスを一時休止した経験のある米国内ユーザーは約61%に上った。また、来年はフェイスブックを利用する時間を減らそうと考えている人も27%に上った。

アクセスを一時休止した理由で最も多かったのは、「忙しかったから」の21%。他には「ばかばかしいコメントにうんざりした」や「変な友人にうんざりした」、「飽きた」などがあった。また性生活に支障をきたしたからという理由もあった。

米国では、インターネットを利用する成人の3分の2強がフェイスブックを利用している。また、フェイスブックを利用していない人のうち5分の1は、かつてフェイスブックを使ったことがあるが止めた人たちだった。この人たちが止めた理由には、「他人の問題を気にかける」のに疲れたというものや、「自分の時間をとられる」などがあった。

ここに書かれた「理由」というのは「言葉にしたら」ということであって、実際には「言葉にしづらい何か」であるとみた方が妥当でしょう。「疲れ」とはそのようなものですから。

WEBは本来「公」であり、SNSは「個」である
気の合う者同士が意思の疎通をはかったり、連絡等に使うという事であれば、これほど便利なツールはないだろう。疑問の余地なく、SNSは「助かる」システムであると思う。

問題は、これが「商業ベース」と馴染むのかということ。「仲間同士」のコミュニティを「商売」にしてしまえるものか?

それが可能なのはサービスを提供する企業が、「控え目」であることが条件ではないかという気がする。サービスを利用している人々が「気づかない」程度の。

ところが、企業は「巨大化」が宿命。肥大するのみではなく、競争相手との熾烈な争奪戦もある。その結果、「囲い込み」「煽り」そして「効率化」を進める。

効率化というのは要するに「利用者を搾って、より多くの情報を吐き出させる」ということである。もちろん広告効果を高めるのがその目的である。

「飽和」はある種の人々を不快にさせる。「うるさい」、「つまらない」と。 これは「仲間が増えすぎ」による希薄化の症状かも。

人々の「SNS疲れ」、【自己の過剰露出】と【気の乗らないお付き合い】という個人の精神を原因とする「疲れ」の他に、SNS企業の巨大化(利潤拡大傾向)も大きな因子ではないだろうか。

「個」なのか、「公」なのか。そこをグレーにしたまま、何処に向かうのでしょうか。

もし「個と公を融合させる実験」だとしたら・・・
失敗するでしょうね、まず。

Capacityの問題になるでしょうから。

2013年02月12日

Comment

お疲れさまッス!!

「公」と「個」
わかりやすいようで わかりずらいね。
融合ゎまず無理かと思うんすが 完全に別個にすんのも不可能。
SNS…フェイスブックしかり
mixiしかり どうなん?割りと先進国がメインなんぢゃね?

当たり前っちゃ当たり前か
(笑)
要するに「さみしい」んでしょ?
俺ね 子鯔達に頼まれて モバゲーとかに登録したけどさ
友達とやらを強要されんだよ。ありゃ完璧に企業の都合だな。
拒否設定しないとメールまで来る始末。

人ゎ人がいないと生きて行けない。そりゃ他の生き物も同じだが snsの繋がり方ゎどう考えても不自然。
逢いたいなら逢えばいい。
ただそんだけの話ダロに。
遭いたいか?(笑)←しつこい


公と個。
切っても切れねぇ関係。
企業側と利用者側の接点を
永遠なものにするのゎ不可能で不自然なんでしょうよ。

にしても!
はっきり言って異常ですゎな。挨拶もロクに出来ねぇヤツが
sns?(笑)

根本的な何かが違いますよ。
Facebookつかれ?
アホか!!ッツーのよ!

はい♪
本日ゎバレンタインデー♪
鯔次郎vs1号vs2号のチョコバトルゎ今まで
負け無しな俺!!
(笑)クッダンネー…

普通に御近所サンとゎ挨拶を交わし 子供たちを可愛がり
年寄りにゎ優しく接し 職場の仲間とゎ和気あいあい♪
簡単なことが何故に苦手なんだか…

ハイテクマンションに居を構え 御近所サンゎまるで無視なくせに
Facebook? 理解不能です。

前回のコメ…
文章が消えてます!
投稿前に
確認したはずなんすが…
ごめんなさいm(__)m

俺さ 最近
ワンパターンぢゃね?コメ。
申し訳ない…
鯔次郎02/14/2013




>最近 ワンパターンぢゃね?コメ。 申し訳ない…

そんなことあるかい、このボンクラ!
疲れているだろうに、毎回毎回深夜のコメ。
おりゃ、もう・・・・何だ。アレだよ・・・ ←言語障害(笑
ありがとね鯔ちゃん(ノ_-。)  


「ともだち」 
企業に言われる言葉じゃないね(笑)

「余計なお世話だってんだ、ばかやろう」
「ダチは間に合ってるよトンチキ」
「たっくウルセェってんだよ。おととい来やがれ」

とは言えないんだろうね(笑)
今の若い衆は・・
魚山人02/14/2013



お疲れ様です。魚山人様。

私、SNSもFacebookもしないし、そもそもガラパの携帯なので、「公」が分からないので、「個」でしかないのですが。


私はアパート暮らしなのですが、1階に「KU〇ON」なる小学生低学年向けの学習塾があるのです。

そこで挨拶してくる子供たちの可愛いらしさ。
元気良く「こんにちは~!」……ニヤけます。
「こんにちは。お勉強頑張ってね」

その子たちのお母様方はというと、こちらから「こんにちは」と言わない限り、挨拶をしてくれない、目も合わせてくれないってのが、なんともいえない感情になります。


お母様方がお手本にならねばならぬと思うのですが…。
私はそんなに不審者に見えるのでしょうか(笑)

なるべく笑顔でいれているかと自分では思っているのですが…


百年前と現在。
私も、巧くは言えませんが、退化している気が致します。
もしも自分が百年前に生まれていたとしたら…「精神力」とか「バランス感覚」とか「生き方」等々…
今の自分には無いものを持てていたのかなぁ。等と思いました。

無い物ねだりしても意味無いですね。
すみませんm(__)m

現在でも、しっかり芯を持つ事が出来れば、これからでも遅くはない筈。

精進致します。

更新が早くて、そして私は呑んでばかりで、コメが追い付きませぬ。
酔っぱらってコメ書きたくはないので…

長駄文失礼致しましたm(__)m
鰻乃慎02/22/2013


鰻乃慎さん


>私はそんなに不審者に見えるのでしょうか


笑うところなのですが、よく考えると笑えない。
そこが問題の根っこなんでしょうなぁ。

実際の話、もう誰も信用はできないわけですよ。
いい大学に通っている普通のボンボンでも、いきなり女の子を誘拐するご時世。

みるからに悪そうなツラをした人間だけを警戒しても意味はない。

「ごく普通の人間がいきなりナイフを振り回す」
これじゃお母さん方も気が変になる。


それとはまた別に、ですが。

「他人と目を合わせたくない」

まぁ、それが日本経済発展の「成果」だってことでしょうな。
豊かになった代償なんでしょう。
魚山人2013

「プライバシーの墓場」を目指すネット業界

ネットサービスの大手が次々に【共有】という概念を採用しているのが非常に煩わしい。自分の個人的なことをネットでシェアする必要などありはしない。

最近はどのようなサービスでも初期設定が分かりづらく、デフォルトで「公開」になっているものばかり。できるだけ非公開にされないように設定の仕方を複雑にしているのですよ。

それに気づかないでPCやモバイルなどの各種サービスを使っていれば、本人がまったく分からぬまま個人的なアドレス帳などの情報を吸い上げられている。

しかも設定変更しないでいれば、ネットで「公開」されてしまう危険がある。 薄気味悪いことこのうえなし。特別な理由でもなきゃそんな情報を公開する人間などいるわけない。

そんな「常識」をネット各社は「共有」ということばでシカトする。「ふざけるな」と言いたい。全てのネット大手にこうした「邪悪なやり方」が浸透している。


未来への想像力を持て

日本人には基本的にSNSが合わない。それは「mixi」の現状を見れば分かろうというものである。

閉鎖社会で誕生し、物言わぬ親をみて育つ。だから成長しても自己主張の意味が分かっていない。

また、「日本語の壁」も大きい。
「英語で思考」する人々にとってソーシャル・ネットワークは悪くない。日本語はあまりにも難しすぎるのが問題なのである。それはイエスとノーの境界が存在しない曖昧さに集約されよう。

英語をモノに出来ない日本人が多いのはそれが一因でもある。英語を自在に話すには、「英語で思考」する他に方法がない。

その妨げになっているのは「日本語の複雑さ」。それが英語的思考を頭から弾きだしてしまうのだ。

ソーシャル・ネットワークの意味。これは要するに「サークル」である。仲間内のやり取りが基本であり、企業や公の機関が介入すべきものではない。何故なら「家畜を入れる檻」と化すからだ。

マグロを見るがいい。大洋を泳ぎ回る天然のマグロは素晴らしい。だが、巨大な網の中に閉じ込められて育つマグロはメタボの白い脂。ユルユルの身に美しい赤みは差さず、若いうちに「獲物」となり消える。

「組織体」は人々をいかに「監視」するか頭を悩ませている。いうまでもなく、「管理」したほうが利益が大きいからだ。

「自ら進んで監視され管理される」
それがSNSとそのユーザーの現状である。

「何を言ってんのか意味が分かんない」
「そんな事考えるの面倒だし、皆やってるし、便利そうだからやる」
そんなところでしょうな。たぶん。

まぁ、スマホからどんどん情報を勝手に盗まれてから慌てればよろしい。(それに気付けばですが。機械的な分析ならば情報の漏洩に本人が気づかない事のほうが多いでしょう。


自分はFacebookやtwitterなどのSNSに否定的な記事ばかり書いております。それは決してソーシャル・ネットワークが嫌いだからというわけではありません。この仕組みは役に立つ面が多いと思っています。

マーク・ザッカーバーグがFacebookを創業した学生時代の頃は多分素晴らしい出来だった筈です。

ところが数年でおかしくなってきた。ユーザーではなく、資本家の方を見ている事が分かってきた。

高い壁を張り巡らせて、利用者を囲い込む。目的は「売る」ためです。この檻の規模が5億人を超えたあたりから危惧が強くなりました。

数億人の檻などあり得ない。存在し得ない。だが可能にした。それはインターネットが存在したからです。では、この先に待っているものは何か。それを考えるとゾッとします。

誰もが監視の檻にキャッチされる世で、誰が「本音」を語ると言うのか。待っているのものは「自発的発言の死」 それは「自由の墓場」であろう。

彼らは自分たちがしてる事を理解しているのか。「利用者の自由」を奪い、「監視の網で覆われた暗黒世界」それの手助けをしているということを。

まあ、世の流行り廃り、人間の飽きっぽさは変わりません。なので、SNSも5年先10年先は不透明。このビジネスモデルはユーザーが離れたら終わりですし。

これだけはキモに銘じておいてください。
「企業に良心などはなく、利益目的以外の行動はとらない」
「営利企業が提供するタダ(無料)ほど恐ろしいものはない」

フェイスブックとグーグルのやりとり。これは90年代後半のマイクロソフトを彷彿させます。

『王者』だったMicrosoftにも陰りがさした98年。独禁法違反で司法省にやられた、その年。Googleなる妙な会社が出来ました。

この会社は「検索サービス」という分野で急激に成長。最初は気にも止めなかった王者を自負するマイクロソフトだが、やがてこの分野の巨大な可能性に気付く。

「買収するか、あるいは叩き潰してシェアを奪う」巨大企業の宿命でもって、そういう発想が浮かぶ。

だが、現状はどうなっているか。
マイクロソフト提供の検索サービスは、高性能であるにも関わらず、シェアを伸ばすことがどうしても出来ません。

それどころかグーグルに怪物的成長を許してしまった。自らが肥満過ぎてユーザー視線を失い、小回りもきかないので効果的な手を打てなかった。巨大になりすぎたがゆえの戦術ミスです。

似ておりますな。
今のグーグルは90年代末のマイクロソフトとそっくりです。

つまり、GoogleはFacebookの牙城を崩せないってことです。グーグルはSNSの分野でシェアを拡大することはできない。

どうしてMicrosoftに学ぶことができないのでしょうかねぇ。ひとつの分野が独占できたにしても、他の畑まで独占できない。

まあ、それが「資本主義のありかた」なんでしょう。どこまで膨張し、何もかも独占する。それが永続するはずも無いのは簡単に分かるが・・・
億万長者達にそれを分からなくさせてしまうのが「巨大化」ですかね。


インターネットの覇者たるグーグルが、個人情報をやりとりする閉鎖的SNSに進出するのは、そもそも間違っているとしか思えない。SNSに「ネット的オープン戦術」など通じはしない。

SNSはインターネットと逆の道を進んでいるサービスである。これまでグーグルが蓄積してきたものとは違う方向性を持っている。これを無理やり1本にしようとするから「軋み」が出るのだ。

両者のプライバシー保護概念はまるで正反対。これをつなごうとするGoogleの試みは成功しない。インターネットとSNSは水と油の関係にしかなり得まい。相容れないシステム同士を繋げば「ケガのもと」になるだろう。

グーグル本体の経営にまで悪影響を及ぼす可能性がある。どうしてもSNSに色気が残るならばGoogle+をグーグル本体から切り離して別の組織として運営させる方がいい。Googleのサービスを使っているし、これからも使い続けるつもりです。素晴らしい企業だと思うし、サービスは群を抜いている。だからこそ、道を外さないように願うのです。

2012年02月21日

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