飲食店での「特別扱い」  

虎の威よりも個人の尊厳

個人店というのは気苦労が付きものですが、その反面この形態で良かったと思える事も少なくありません。

例えば企業形態のお店みたいにマニュアルに則って「外食・接客のセオリー」って奴を必ずしも遵守する必要が無い。どこまでも我慢することはないってわけです。

都内で商っておりますと所謂「有名人」「偉いさん」って人種が来店しなくもありません。さらには「マスコミ業界のひと」も加える必要がありましょうね、なんでかよくわかりませんが。

おいらはこの方々に対して「特別扱い」ってやつをしませんし、できません。「特別扱いして欲しいんでしたらVIPルームを備えたお店に行っておくんなさい」、と思ってるからというとそうではなく、勘違いを助長させない為の老婆心、つまりその人にたいする思いやりからです。

大概の方は頭の回転が早く、こちらの意図を察するものです。
しかしやはりまぁ、おりますね。特別扱いされなきゃ我慢できないってのが。忙しい時なんか来た順番ってのが絶対で、誰であろうと割り込みなんてのはさせません。誰であろうとです。しかしこの扱いにカチンとくる人もいる訳ですよ先の人種の方々の中には。

こうした時のタチの悪さはヤクザ者より悪い。背景(バック)のみに依存して虚勢を張るその姿はヤクザ以下のさらに以下。最低ですね。一個人としての尊厳も誇りもあったもんじゃねぇ。

そうした客には敷居をまたがせない。
こんな事も個人店だからこその即断即決の一例です。

2009年05月11日

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