フランスワインの格付けとラベルの見方

フランスワインのAOC

フランスには農産物等に品質基準を設け、厳しい条件をクリアした製品に品質保証された意味のラベル表示を許可する原産地呼称委員会(INAO)があります。 この認証制度をAppellation d'Origine Contrôlée(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)略して【AOC】といいます。

日本語に訳すると、[原産地呼称統制]ですが、これは変な言葉ですな。 まあ「原産地名称保護制度」ですねつまり。 簡単に言いますとAOCとは「格付け法」なのです。

AOCワインは生産地、葡萄品種、栽培方法、醸造方法、アルコール度数まで細かく制限があり、しかも厳しい検査に合格し、最後にティステングをクリアしなければいけません。 ワイン生産者には非常に高い壁であり、簡単にAOC認可は取れません。



AOCによるワインの格付け

【AOCワイン】

INAOの検査、そして専門家の利き酒をクリアした最上級ワイン。 AOC表示ができるは400ほどの産地だけです。 原産地名に、地方名(ボルドーなど)、地区名(メドックなど)、村名(ヴェーヌ・ロマネなど)、原産(アペラシオン)表示が細かいほど高級になります。ブルゴーニュではこれに畑名(ラ・ターシュなど)も加えます。 つまり高名なワインは「村名だけ」「畑名だけ」の表示になるのです。

【VDQSワイン】

Vin Délimité de Qualité Supérieure (ヴァン・デリミテ・ドゥ・カリテ・シュペリウール) AOCより規制が緩い、次ランク。AOVDQS(アペラシオン・ドリジーヌ・ヴァン・デリミテ・ドゥ・カリテ・シュペリウール)のことです。 将来AOCに昇格が望めるAOC予備軍的な格付け。 2011年いっぱいでこの規格は廃止。

【ヴァン・ド・ペイ/Vin de pays】

他の産地とのブレンドが許されない生産地限定の上級テーブルワイン。 つまり「地酒」を意味しています。 ラベルに産地名、ブドウの品種、ヴィンテージを表示できます。 また、産地名をそのままワイン名にする例が多いです。

【ヴァン・ド・ターブル/Vin de Table】

EU内や違う地域のブドウを原料にする事を許されているワイン。 つまりEU全体のテーブルワインだと言えます。 一番安価なワインですが、ブドウ品種やヴィンテージは表示できません。


ヴァン・ド・ペイとヴァン・ド・ターブルは「全国ワイン同業者連合」によって管理統制されていますので、規則が緩やかなのです。 したがって「下級」と決め付けられがちですが、規制が緩いので新しい試みが容易であるという利点がありまして、中にはAOCを上回るワインもあったりするものです。



ラベルの見方

ボルドー・ワインの場合は中央に大きくワイン名、その下に格付けが表示されています。これがAOCです。ブルゴーニュ・ワインはワイン名のすぐ下。 産地表示がより細かなほど一般には高級とされます。
※ラベルデザインはワインにより異なるので、表示順番も違う場合もあります。

AOCの表示
Appellation 産地名 Controlee

例えばマルゴー、
ほぼ中央に書かれたAppellationに続く表示


シャトー・ボイド・カントナック[1995]年・マグナム・サイズ



ブルゴーニュ・ワインはワイン名のすぐ下に堂々と「Romanée Conti(ロマネ・コンティ)」の畑名が


DRC ロマネ・コンティ



ヴァン・ド・ペイとヴァン・ド・ターブルの場合
Vin de Pays de ~
Vin de Table de~
の表示がある

これはヴァン・ド・ターブルにも優れたワインがあるという例です

アンリ・ボノー レ・ルーリエ

※AOC表示は同じフランス内でも産地によって異なります


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