着色料は、食品に鮮やかな色彩を加えるために使用されており、昔は合成のタール色素がよく使われていましたが、近年は植物などから抽出した天然着色料がよく使われるようになっています。
天然着色料の殆どは危険がないのですが、2004年になって腎臓の発がん性や遺伝毒性が分かって使用が禁止されたアカネ色素などの例からも分かるように、全てが安全だと断言はできません。天然着色料にも疑わしいものは存在するのです。
・タール色素
合成着色料の多くがタール色素です。
タール色素はコールタールから化学合成されたものですが、その初期から発がん性が知らていたいわくつきの着色料です。
現在はコールタールではなく石油製品を原材料にしており、危険はなく安全であるとして認可されていますけども、そもそも非常に分解されにくい化学物質でもあり、発ガン性や遺伝子への悪影響(胎児の奇形など)などの疑いが拭いきれません。
こういう製品は消えていく運命だと思いますし、実際にタール色素を嫌がる食品関連業の人も大勢います。その反面で、企業は現在でもこのタール色素に依存しているケースが多く見られます。やはり安価で便利だからでしょう。菓子や飲料など沢山の商品に使われています。
和菓子などの作製にも不可欠ですが、使用は必要最低限にするなど、細心の注意を払いたいものです。
※タール色素は、基本的に『安息香酸ナトリウム』と同時に摂取してはいけません