注意を要する食品添加物~合成着色料


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合成着色料・タール色素

タール色素
青色1号
青色2号
緑色3号
黄色4号
黄色5号
赤色2号
赤色3号
赤色40号
赤色102号
赤色104号
赤色105号
赤色106号


酸化チタン


着色料は、食品に鮮やかな色彩を加えるために使用されており、昔は合成のタール色素がよく使われていましたが、近年は植物などから抽出した天然着色料がよく使われるようになっています。

天然着色料の殆どは危険がないのですが、2004年になって腎臓の発がん性や遺伝毒性が分かって使用が禁止されたアカネ色素などの例からも分かるように、全てが安全だと断言はできません。天然着色料にも疑わしいものは存在するのです。

タール色素
合成着色料の多くがタール色素です。
タール色素はコールタールから化学合成されたものですが、その初期から発がん性が知らていたいわくつきの着色料です。

現在はコールタールではなく石油製品を原材料にしており、危険はなく安全であるとして認可されていますけども、そもそも非常に分解されにくい化学物質でもあり、発ガン性や遺伝子への悪影響(胎児の奇形など)などの疑いが拭いきれません。

こういう製品は消えていく運命だと思いますし、実際にタール色素を嫌がる食品関連業の人も大勢います。その反面で、企業は現在でもこのタール色素に依存しているケースが多く見られます。やはり安価で便利だからでしょう。菓子や飲料など沢山の商品に使われています。

和菓子などの作製にも不可欠ですが、使用は必要最低限にするなど、細心の注意を払いたいものです。

タール色素は、基本的に『安息香酸ナトリウム』と同時に摂取してはいけません

タール色素:アゾ色素(azoic color)

青色1号(Brilliant Blue FCF)

青色1号(せいしょくいちごう、あおいろいちごう)と一般的に呼ばれる合成着色料で、タール色素の一つ。

菓子、ジュースなどを青色に着色するために使用されており、ブリリアントブルーという名称から分かるように、カクテルの「ブルーハワイ」のような透明感のある美しい青色が出せます。

注射による動物実験で発ガン性がみられたものの、人が経口で摂取した場合は安全だとされ、使用が認められています。

青色2号(Indigo carmine)

青色2号(あおいろにごう、せいしょくにごう)と呼ばれるインジゴカルミンは、紫に近い青色が出せるタール色素です。

独特の紫青色に着色できるため、和菓子に使われることが多く、その他チョコレートや焼き菓子類、冷菓、酒のつまみなどにも使われる合成着色料です。

注射による動物実験では発がん性の疑いがありましたが、ヒトが経口で摂った場合は安全とされ、使用が認められています。

緑色3号(Fast Green FCF)

緑色3号(みどりいろさんごう)と呼ばれるファストグリーンは、食用タール色素の一つで、菓子や飲料などに使用されています。メロンをイメージした食品飲料に使われることが多いようです。

動物への注射による実験では発ガン性の疑いも出ていますが、ヒトへの影響はないとされ、使用が認められています。

黄色4号(Tartrazine)

黄色4号(おうしょくよんごう)と呼ばれているタートラジンは、食品を黄色に着色できるタール色素です。

かき氷シロップ、たくあん(漬物)、菓子類、黄色系の原材料(数の子やウなど)の色を引き立てたい惣菜など、非常に幅広く使われている合成着色料ですね。

急性毒性も慢性毒性も認められないとして、認可されているわけですが、動物実験で胃腸の異常や染色体への影響などがあったという報告もあります。

黄色5号(Sunset Yellow FCF)

黄色5号(おうしょくごごう)と呼ばれているサンセットイエローは、食用タール色素の一つで、食品を黄色(橙色)に着色することができる合成着色料です。

菓子、清涼飲料、農水産加工品などに使用されていて、他のタール色素と混ぜて使うことも多いようです。(例えば青色2号と混ぜると黒色になります)

動物実験でも発がん性はみられず、食品添加物として認められています。ただし胃腸に影響が認められたという報告もあります。

ヨーロッパでも認可されているのですが、近年になって表示義務を変え、「子供の行動や注意に悪影響を及ぼすかもしれない」という注意文の提示が必要になりました。
アレルギーその他への疑念が捨てきれないのだと思いますが「かもしれない」という文言がタール色素の特徴をよく表していると思いますし、行政はそう言うしかないんでしょう。それでも「疑わしきは黙殺」の厚生労働省よりは良心を感じます。

赤色2号(Amaranth)

赤色2号(あかいろにごう、せきしょくにごう)と呼ばれているアマランスは、食用タール色素の一つで、食品を赤色に着色できる合成着色料です。

いちごシロップやゼリーなどに使用されていて、食欲をそそる鮮やかな赤色が出るのが特徴です。

じんましん等アレルギー症状、妊娠率の低下、発がん性などが報告されており、北欧やアメリカでは使用が禁止されました。 しかし厚生省(当時)はそれらの試験報告は「ミスがある」として、この合成着色料を食品添加物として認可しています。

赤色3号(Erythrosine)

赤色3号(あかいろさんごう、せきしょくさんごう)と呼ばれるエリスロシンは、食用タール色素の一つです。
ピンク色に近い紅色に着色できるのが特徴で、紅白かまぼこ、漬物、菓子類などに使われています。

急性毒性はありませんが、動物実験によって慢性毒性が認められており、甲状腺腫瘍や赤血球減少などがみられるという指摘があります。ドイツやアメリカでは食品への使用が禁止されています。

赤色40号(Allura Red AC)

赤色40号(あかいろよんじゅうごう、せきしょくよんじゅうごう)と呼ばれるアルラレッドは、食用タール色素の一つで、食品を赤色に着色できる合成着色料です。

駄菓子(キャンディやチューインガムなど)、清涼飲料水などに使用されていますが、製造業者も不安があるのか、使用している商品は少ないようです。
それと言うのも、このタール色素は1991年まで厚労省が使用を認めていなかった食品添加物だからです。

例によって、アメリカやカナダなどの圧力で使用を認めるようになったというわけで、赤色2号と同じく発がん性が濃厚なのです。良心のある企業、もしくはトラブルを恐れる企業が、使用を避けるのも当然といえるかもしれません。

赤色102号(New Coccine)

赤色102号(あかいろひゃくにごう、せきしょくひゃくにごう)は、食用タール色素の一つで、食品を赤く着色できる合成着色料です。漬物(紅しようがや福神潰けなど)、菓子類、ソーセージなどに使用されています。

動物実験によれば、発がん性は認められなかったものの、肝機能低下や赤血球の減少がみられたという報告があり、また、子供にジンマシンを起こさせる合成着色料だといわれています。アメリカやカナダは、このタール色素を食品に使用することを禁じています。

赤色104号(Phloxine)

赤色104号(あかいろひゃくよんごう、せきしょくひゃくよんごう)と呼ばれるフロキシンは、食用タール色素の一つで、食品を赤色に着色できる合成着色料です。

でんぶ、かまぼこ、ソーセージ、和菓子などに使われますが、細菌の遺伝子を突然変異させ、発がん性の疑いもあるため、これを食品用に許可している国はほとんどありません。最近では国内メーカーも使用を避けている様子ですけども、やはり一部の企業は使用しています。

赤色105号(rose bengal)

赤色105号(あかいろひゃくごごう、せきしょくひゃくごごう)、と呼ばれるローズベンガルは、食用タール色素の一つで食品を赤色に着色できる合成着色料です。
ソーセージ、カマボコなどに使われています。

急性毒性はありませんが、動物実験で肝臓と甲状腺に異常がみられたという指摘があります。

赤色106号(Acid red)

赤色106号(あかいろひゃくろくごう、せきしょくひゃくろくごう)は、食品等を赤く着色できるタール色素の一つです。

ややピンクがかった赤色に着色でき、漬物、ガリしょうが、魚肉ソーセージ、洋菓子、桜えびなどに使用されています。

肝機能障害や発ガンの疑いが払拭できないため、外国ではアシッドレッドを食品添加物として許可していません。 これを食品用として認めている国は日本だけです(Food Red No.106)

Titanium oxide

酸化チタン

酸化チタンは、合成着色料ひとつで、食品を白く着色することができます。酸化チタン、二酸化チタン、チタニアなどと呼ばれていますが正式には「酸化チタン(IV)(titanium(IV) oxide)」

ホワイトチョコレート、ホワイトチーズなどの白色を強調したい食品に使用されています。

この物質は、動物実験で発がん性の疑いが指摘されています。世界保健機関も「発がん性の可能性がある」としています。

陶磁器やクレヨンに使われる鉱物であり、塗料や顔料として使われるのは問題ないでしょうが、マウスの実験とはいえ異常が認められているものを食品に使うのはどうなんでしょうか。




手前板前.魚山人:The person who wrote this page筆者:文責=手前板前.魚山人