鍋物→おでん


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おでん

「おでん」とは御田の事で、正式名称は焼く田楽に対して「煮込み田楽」とでも言いましょうかね。味噌田楽がそのルーツです。我々にとっては「関東煮」又は「関東炊き」です。

「おでんの作り方」と題をつけていますが、実はおでんに決まった作り方は存在しません。原型はあるものの、あまりにも全国に広まりすぎてしまい、地方独自の作り方がほぼ確立されている珍しい料理だからです。(と言いますか、これが料理のあり方の本来の姿だと思うんですけどね)

使われる材料も同じく無制限。
その地方の特産物などが何でも使われます。

しかしこれでは「初めておでんを作る人」にはどうにもなりません。
なので、一般的な作り方を書いておきましょう

★出汁を昆布とカツオ節でしっかり作っておきます
(好みによって又は材料によっては昆布だけでもよい)
(出汁ガラの昆布は結んで煮込み、おでんの材料にする)

★最初に入れる材料は「牛すじ」とか「ころ」(クジラの乾物)
骨付きの豚バラ肉でもけっこうです。

★少し酒を加えてしばらく中火で煮込みます

★味付けは「薄いめんつゆ」を基本に加減します
だし 15~7に対し、醤油とミリンを各1くらいで好みの味に。
※長時間煮込む料理ですのであまり濃くしない

★ここに材料を加えていきます

◎厚めの輪切りにした大根(米を入れて下ゆでしておく)
◎豆腐(厚揚げ・生揚げ・がんもどき を)
◎こんにゃく(適度に切ってさっとゆがいておく)
◎しらたき(結んでおく)
◎ゆで卵
◎練りもの類
ばくだん・さつま揚げ・ちくわ・イカ巻き ・ウィンナー巻き・揚げかまぼこ など
※「ばくだん」は茹で卵を芯にして揚げたさつま揚げ。

その他何でもお好きなものを入れて下さい。
生臭いもの以外は、ほどんどの食材を受け入れてくれます。
(魚介類も鳥獣肉も新鮮ならばOK)

巾着(ふくろ、又は福ぶくろ)を手作りするのも面白いですよ。
油揚げにシイタケや肉のミンチ、好みの野菜を細かく刻んで詰めて口をカンピョウで縛り、下ゆでしてからおでん鍋に加えます。

おでんは豊富な材料から旨味を引き出すため弱火を維持して煮込みます。煮込み時間が長いので薄味にしておいた方が良いです。汁が減ったら出汁を加えて下さい。関西では鶏ガラスープをベースに極めて薄く作りますが、それに習って隠し味にチキンブイヨンを加えてもいいですね。

美味しいおでんの作り方





手前板前.魚山人:The person who wrote this page筆者:文責=手前板前.魚山人