焼きホタテ  

焼き帆立

ホタテの貝柱は1年中出まわっていますが、卵を持つ前の春頃(4~5月)にカラ付きの生きたホタテが出ます。この時期が一番美味しく、旬であると言えましょう。(出荷調整で他の時期にも市場に出ていますが(つまり年中ある)

殻付きと言ってもホタテのさばき方は非常に簡単です。
帆立のさばき方

貝柱の刺身は甘くて良い味ですが、バーベキューの感じで網焼きにしても美味しいですよ。焼くと殻以外のほとんどの部分を食べられます。

※下の部分だけは食べてはいけません

この黒緑色のワタは俗に『ウロ』と呼ぶ中腸腺です。 即効性の毒があるわけではなく、食べても即危険という事じゃないですが、毒素が集まりやすく、貝毒の可能性もありますし、重金属蓄積の懸念もあります。手で簡単につまんで取れますから、捨てて下さい。



帆立殻焼きの作り方

これは貝の殻を利用して焼くので「間接焼き」になります。貝の身は加熱するとすぐに硬くなりますので、火を入れ過ぎないようにしましょう。

★貝柱を適当にカットする
普通は横から繊維をカットする様に3~4枚に切ります(下画像)
しかし繊維に沿って上から十文字に切ってもかまいません。
こうすると歯ごたえが出ます。

★貝柱、ヒモ、帽子型の舌などを貝殻に並べ、調味液(とミリンをベースにしょう油は好みで垂らす程度)を加える

★網の上に乗せて焼く

※キノコなどを加えてもよい
※仕上げにネギなどを散らしてもいい
※他の二枚貝(例えば大アサリなど)も同じ様にできる
※実際は食卓にコンロなどを置いて焼きながら食べた方が旨いです

店などで作る場合下の様に鍋を使うことが多い。

帆立貝あれこれ

帆立のオスとメスの見分け方

帽子型(まが玉風)の舌のようなモノがありますね。
これは生殖巣です。
オレンジ色はメスで卵巣。
白っぽい黄色の奴はオスの精巣です。

帆立の右と左

帆立の貝殻は二枚。上下だと思うでしょうが実は左右です。
膨らんだ方の殻が右側。
反対側の平らな殻が左側です。

名前の由来

昔の人は帆立貝の形から、右を船体、左を帆に見立て、帆船のように移動すると考えた様です。なので『帆立貝』
実際は太い貝柱を使ってジェット噴射ように水を吐き出し、その反作用で移動します。

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