基礎から始める和食

日本人は和食に戻る

こんにちは。
皆さんは料理が何で出来ているか知っていますか?

「材料で出来ている」? う~ん面白くありませんな。

料理はね、『気』で出来ているんですよ。
「気持で作って」、「気力をこめる」。
すると「陽気になって」、食べると「元気になる」。

つまりね、「気の無い人」はたとえプロの料理人であっても料理は作れないのですよ。
それは裏返すと「初めて料理を作る人」でも気持があれば作れるって意味でもあるんです。
そして料理に一番必要なのも、字は違いますがやはり「キ」です。
それは基本のキです。

極端ですが、箸を持った事がない、ご飯を炊いた事がない。
そんな方でも和食を作る事ができます。

まずは米を洗って炊き、それを椀に盛って箸で食べる。
そこから全てはスタートするからです。

さあ始めましょうか  和食の基本料理 →

なぜ【基本】なのか

自分はサイトを始めてから5年になろうとしています。
しかし未だにパソコンの操作に関しては小学生以下のレベル。

これから先も進化する可能性は薄いでしょう。
大きくレベルアップする事はもうありません。
それはコンピュータとWEBに対する【基礎】を学んでないからです。

基礎は「反復の積み重ね」でしか身につきません。
堅固な土台は何度も打ち固めないと出来ません。

分かりますね。
料理も同じなんですよ。

基本を疎かにする。
それは基礎工事を手抜きしたビルと同じです。
不安定で信頼のできない建物にしかなりません。

頭ではなく手が覚えるまで基本を反復する。
それを経てしか「自在な料理」を作ることはできないのです。

※味付けのコツ
調味は「割合」で憶えましょう。細かく○○を小さじ半分、
■■を何ccとか何グラムという感じで作ってますと、
いつまでたっても料理上手にはなれません。
総体的な配合さえ押えておけば、大きな失敗はしません。
さらに言えば失敗してもかまいません。そこから学べばよいのですから。

日本人は和食に還る

昨今は女性が社会に出て働くのは当然といった風潮です。
景気の不透明さから、専業主婦がパートに出るケースも増えています。

ここから推測できるのは台所に立つ時間の減少。
それにより手間の掛からない料理やインスタント食品への依存が増しているということになりましょう。

さらに現在の人々の食嗜好は、洋食さえもこえて無国籍化してしまいました。
多様化した食文化の狭間で日本料理は影を薄めるばかりです。

この傾向の行き着く先は何でしょうか?
「和食の崩壊」なのでしょうか?

そうは思いません。
日本人は結局和食に回帰すると思います。

その理由は和食こそが一番日本人の体質に合っているからです。

洋食・中華と、若い時には何でも美味く感じますが、一定の年齢に達しますと身体が和食を要求し、それが結局最もしっくり来るのです。

我々の体に対して優しいのは和食だからです。

精神面からも雑多な混乱状態にいつかは疲れてしまい、シンプルなものを求めると考えられます。

どのような料理でも「自分で作る」のが最も美味しいのですが、特に和食はその傾向が強いと思います。しかしだからといって「和食は面倒なもの」という先入観を持つのは間違いです。

どこをとっても他国の料理よりも複雑で面倒という部分はありません。
「ほんの一手間」なんですよ。

「体が和食を求め始めたが、作り方が分からない」
そんな方の為に基本的な和食料理の作り方をここにまとめておきます。

初心者であっても充分に美味しい和食は作れます。
ちょっとしたコツをつかんでしまえば時間もかかりません。

多くの方が「日本の食卓」を再発見される事を願ってやみません。

魚山人