マトウダイ  

マトウダイ

マトウダイって魚をご存知ですかね。
たぶん瀬戸内海近隣の方はよく見る魚だと思いますが、あまり量の出る奴ではありませんので、市場への入荷は稀です。ですから知らない方が多いかも。

名前なんですが、黒い大きな黒斑がありまして、これが弓の的に似てるから【的鯛】、それにね、顔を見てください、馬面でしょう。ですから【馬頭鯛】の字も当てるんですよ。別名も多く「マト」「ツキノワ」「マトダイ」「モンダイ」「カネタタキ」「モンツキウオ」など。ぱっと見はカワハギと似てますけど関係はありません。肝が非常に美味しいのもハギと似てますけどね。

ごらんの通りウマズラ。

ちょっと不思議な魚でしてね、大西洋や南洋でも獲れますんで、古くから世界中で食べられているんですよ。面白いのは名前です。フレンチでもよく使うんですがその名も「サン・ピエール」。でね、英名は「target dory」なんですが、学名が「Zeus faber」っていうんです。ゼウスですよ。サン・ピエールとゼウス。キリスト教圏の文化に、何か大きな由来があるんでしょうなこれは。

産卵は春から初夏ですので、今が旬と言えます。
身は淡白で上品なので、関西では高級魚扱いです。見た感じでもマナガツオやエボダイに似て綺麗な身色です。刺身でもかなり旨いものです。
先にも書きましたが肝が美味しいので、カワハギの肝同様に刺身と和える「ともあえ」にすればさらに旨いです。アンキモと同じく単独でも旨い肝です。

締りがあって美味そうな身

同じマトウダイ科の仲間に【カガミダイ】(ギンマト)ってのがいますが、これは黒い斑点がありませんので区別できます。鏡みたいに銀色にピカピカ光ってる魚で、釣りのルアーを手作りする人の材料になったりもします。疑似餌ですな。味はマトウダイより下ですね。

マトウダイは、先ほどの写真の様に身質が良く、洋食でもけっこう使われる魚ですので、刺身は食べられないお子さんでも加熱調理にすると美味しく食べられる魚です。フライなんかですと喜んで召し上がるんじゃないでしょうか。










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