夫婦包丁~嫁入り新婚包丁は今でもピカピカ


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読者投稿の包丁画像〔#36〕

投稿者:スズメ貝
職業:愛妻家

魚山人さん、お早うございます。

こちらは昨日から天候がぐずつき、夕方から本降りになりましたが、今朝は曇り空です。
どちら方面での焼き芋か存じませんが、雨や露で良い焚き付けが見つからなかったり、お手すきの時間がある時でかまいませんので、我が家自慢の新婚包丁を紹介いたしたく、お目汚しの程よろしくお願いいたします。m(_ _)m

思い起こしますと、2o※※年※月に結納し、入籍前の二人が翌月から仙台市は※川沿いのアパートで夢の新婚生活(爆)を始めました
。海岸線からは直線距離で※km位の場所でした。

その際に新妻(爆×100)が購入し、東向きの狭いキッチンに持ち込んだものです。

拝聴したところ、購入先や価格などは覚えていないそうですが、店頭で包丁を品定めする新妻の気持ちは、きっと明るく弾んでいたに違いないと、強く強く信じています(^_^;)ゝ

引っ越しやら何やらで早※年。十年一昔といいますが、※年も二度目。

振り返れば、毎度毎度キッチンに立ち、愛する家族(?_?)の血肉にならんと作ってくれる料理は今朝の朝食で何食目だろう…。なんて考えると、感慨深いものがあります。

褒めたり感謝したりすると、チョットだけ鼻が高くなるクセがある妻ですが、機会を見つけて何かしてあげたいと思っています。

我が家の新婚包丁。穴空きとイボ付きのステンレス製2本です。

穴空きの柄には「MyoDo.MadeInJapan」の刻印があります。

刃渡り18.5cm、重さ101g。

イボ付きは、ゴム柄で滑りにくく、流線的で手にフィットし、とても使いやすいです。柄の尻は焼け、少し溶けていて戦歴を物語っています(^_^;)刃渡り17cm、重さ117g。

研ぎは私の役目です。
主にキングの♯1200と♯6000を使っています。
ペースはまちまちで、一週間や一月だったり、切れが鈍ったと感じた時に研いでいます。

穴空きは、本サイト様でいうコンコルド気味になっていて、久々に自分にウケました(≧∇≦)

これはこれで、今まで無知ながらも大切に使ってきた結果だと受け止め、少しずつ修正していこうと思っていましたが、柄に1ミリ程度のガタつきが出てきたため修理することを決断し、思い切って鍛冶屋さんを訪ねました。

「この2本の包丁を研いで下さい。1本は柄を交換して下さい。」
「……。」
「新婚当時からつかっているんです。愛着があるもので…。」
「……。」
「お願いします!」
「う~ん。やってみないとわかりませんが、切れ止みは早いと思いますよ。」
「それでもかまいません!包丁に対する長年のねぎらいの気持ちなので。一度鍛冶屋さんにシャキンと研いでもらいたいんです。」
「そこまで言うのなら…。長く使っていれば愛着もわきますもんね、やってみましょう!」

月日がたち、鍛冶屋さんから小包が届きました。

包丁にしては大き過ぎるし、やけに重たいなあと箱を開けると封筒が…。

「刃は空中で使用していれば長持ちしますが、まな板に当たることで切れが止んできます。そしたらまたご自分で研いで下さい。」

「柄はかしめておきました。またグラついたら次の策を考えます。」

「地元でとれた米です。」

と、新米5kgが同梱されていました。

どこを探しても請求書が見つからなかったのでメールで確認すると、返信がありました。

「実りの秋キャンペーンにつき、お代はかかりません。雪が降る頃、また遊びに来て下さい。」

これは私感ですが、一般家庭の食生活において、料理の専門家でおられます奥様方の話題の主役は、メニューや食材、スーパーの価格やサービス内容などでしょう。

小さい頃からママゴト遊びでオモチャの包丁使ったり、当然家には本物があったでしょうから毎日身近に感じていたはずなのにです。

十年たとうが食洗機に突っ込まれようが、まだまだ現役!

そんな主役をはれない我が家の新婚包丁について、長々と書いてしまい申し訳ございませんでした。

お身体を大切にして下さい。

2012/11/18


魚山人より

この投稿は公開することが危ぶまれるものでした。
通常であれば「没」にしていたでしょう。

何故なら、件名はもちろん、ご署名がどこにも書いてないからです。これでは何処の何方なのか全然分かりません。

もちろん、あるていどはどなたであるか想像はついてます。しかし確信はない。間違えて違う方の名をふってしまう可能性もある。仙台市からメールを下さった方は10人を超えてますので。
そのようなミスをする可能性がある以上、公開は不可能です。

しかし、内容を一読し、公開を決めました。
あまりにも面白すぎるからです。
それはご覧になった皆様も同意なされることでしょう。
これを没にするのはあり得ない(笑)

という訳で、タイトルも投稿者名も職業欄(笑)も、おいらが勝手にふっております。

道具を大切にする方は、愛する人も大切にするという典型例です。
これから先も、この対の包丁のように夫婦仲良く寄り添って、お幸せに。

よいものを見させて頂き、ありがとうございました。





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