左利き用に改造した銀三牛刀包丁



読者投稿の包丁画像〔#21〕

投稿者:毬杖
職業:ガードマン(警備員)

「包丁好きのあなた」としては落第?かもしれませんが、皆さんが気軽に投稿できるお役に立つかもしれない(笑)と思い、我が家の包丁を投稿いたします。

20年ほど前に刃物店でアルバイトをしていた時に薄刃を買おうとしたのですが、反りが無くて研ぎ易そうな左用の薄刃は高くて手が出ませんでした。そこで、当時その店で売っていた唯一のスレンレスの牛刀(銀紙三号)を買って、刃先だけを左利き用に片刃気味に研いで使っていました。西瓜も一発で切りたいなぁ~と、家庭用としては長めの 27 cm をチョイス。家族の中で左利きは私だけなので、私専用包丁です。

半年ほど前から、研いだ際に包丁のアゴから 10 cm ぐらい先の辺りで刃線が 凹むようになり、何度も何度も研ぎ直しをしたのですが、直りませんでした。

1cm近く幅が狭くなった時点で、刃線が揃わない原因は、ひょっとすると包丁が反っているからではないか? と思い、定規を当ててみると、どうも少し反っているようです。

まずは、ブロックに包丁を挟んで曲げてみましたが、反りに変化なし。

次なる手段として、沸騰手前ぐらいのお湯に包丁を漬けて温めながら金槌で包丁を叩くと、叩いた部分の反りは直りました。

しかし、どうも包丁がくねくねと曲がっていたようで、切っ先があらぬ方向を向いており、切っ先部分の反りを直そうと別の場所を叩くと、包丁が折れて…しまいました。

素人なんだから余計なことをせずに修理に出しておけば、と後悔しても後の祭り。

その後刃付けをすると刃線の凹は取れましたが、失ったものも大きかったです。

切っ先近くの峰の部分はグラインダーで削って整形、厚み抜きのために側面も研いだのが、写真の包丁です。

この長さ(16cm)では南瓜やキャベツを割るときに不便なので、鋼の24 cmの牛刀を新たに購入しましたが、2・3度使っただけでサビが浮いてきます。少しでも錆び難いようにと頑張って鏡面にしましたが、水気や汚れのふき取り方が根本的にダメなのか効果が出ません。研ぎ易いのは鋼の良い所ですが、こんな状況で扱いきれるのか?先行きが正直不安です。

板前の方々のみならず、これまでに包丁を投稿された皆さんの手入れの良さに、改めて敬意を表したい気持ちです。

というわけで、錆との戦いに勝利する(いつの日になることやら)までは、チビ君がメイン包丁の座を降りることはなさそうです。
2011/02/23



Comment