ピカピカに磨いた鏡面蛸引包丁


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読者投稿の包丁画像〔#10〕

投稿者:たいら(男)
職業:和食板前(日本料理)

柳と出刃の投稿のときに少し触れましたが、10年以上前に頂いた蛸引きです(おそらく二十年以上前の刃物) まず全体に錆が浸透しておりまして 柄も酷く そして切っ先のシノギがおかしくなっております

写真を撮る前に 柄は焼き 切り刃と平は磨き粉ですこし洗っておりますが良い状態とは言えませんでした。

しかし鋼はたっぷりついてますし この霞はメンテナンスをすればまだまだ現役で行けると思いました。

最近は忙しく、なかなか手を付けれませんでしたが 今日こそは 自宅でと。

自分は殆ど荒砥はあてませんが、 引っ張りだしてきまして先ずは鎬筋の修正から入りました。 普通は鎬筋は上げていくものですが 切っ先付近意外は鎬が生きてます ここはあえて切っ先鎬は下げてしまおう。 平を1ミリ位、薄くして鎬筋を少しずつ少しずつ丁寧に作っていく。直ぐに砥石を千番に代え 少しずつ番手を上げていきました。 あとは切り刃の錆取りに少し荒砥をあててしまいましたが 鎬筋に角度を付けていき やっと普通らしくなってきたら
あとは砥石との相性をためしながら 一番切れる状態までノンストップ。切り刃の研ぎ残しがないように。

鎬筋の上手な研ぎ方は魚山人さんのホームページにありますし 自分なんかの言葉じゃうまく伝えられません(笑)

明日、天然砥をあてて 柄を変えれば カウンターに出せそうです(^O^) しかし巻物なんかは切りにくそうですし(笑) 鯔さんのは年季が入っていて 切っ先がほんの少しカーブしているように画像からは思いました そして魚山人さんがいつの日かご披露してくれた切り付けもまた素晴らしい包丁だと思いました 10年。。そのときはお二人のような 年季の入った包丁になるよう精進します(^O^) そのときはぜひ投稿させていただきます(^O^)

長さは尺サイズ。 自分なんかは丁度良いです。 すこし全体が柔らかいかなという感じですが 早く使ってみたいですねぇ。

一仕事終えて 汚くなった手を風呂で癒し 所帯持った記念にと初めて作った恥ずかしいぐい呑みで一杯やりながら写真を撮ってたのが悪かったのか 今は手から血がすこし(笑)

しかし仕事で疲れても家族の寝顔みて チビりと呑みながらこうして魚山人さんにコメントを書いてると 一日の疲れがほぐれます(^O^)

2010/11/20





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