人生を共にした柳と出刃包丁  

人生を共にした柳と出刃包丁

読者投稿の包丁画像〔#3〕

投稿者:サキ
職業:ふつうの勤労者

 プロのみなさまのすばらしい包丁に魅入られ、かなり気後れしながらも、ここはひとつ投稿のハードルを下げるために(笑)、家庭用包丁の写真を投稿いたします。

 しかも、あえて研ぎ直しや磨きはおこなっていません。キッチンの包丁立てから取り出して、何もせずに写真を撮っただけ。これぞふだんの姿です。

「柳刃七寸&相出刃(おそらく黄紙)」
【今井請合】の銘切り




これを買ったのはもう20年以上前になりましょうか。
 ろくなキッチンもない安アパートでひとり暮らしを始めた学生時代。しかしどうしても包丁がほしくて、近所の金物屋さんで買った柳刃と相出刃です。
 下世話な話をすると、どちらも7000円くらいでした。値段的におそらく黄紙でしょうね。当時は鋼材のことなどまったく知りませんでしたが…。
 料理なんかロクにしない時期もありました。引っ越しを何回もしました。それでもこの2本は20年間、私の手もとにあります。おそらくもっとも長生きしている家庭用品です。きっと死ぬまで使い続けることでしょう。



 うちは共働きで、仕事の時間の関係もあり、週の半ば以上は私が夕食をつくっています。釣り好きの魚好きなので、魚料理もしょっちゅうです。そのたびに和包丁の出番。楽しく料理するためにも、出刃や柳刃は必需品ですね。 切れ味が落ちても、研げばすぐに戻ってくれます。けっきょくのところ、この「研ぎやすさ」が鋼製片刃和包丁の魅力なのでしょう。

 自分なりに研ぎ続けていますが、もちろんみなさまの域には遠く及びません。現在使っている砥石も、ホームセンターで買った中砥・仕上げ砥貼り合わせの安物です。くすみやキズもありますし、とくに相出刃は、研ぎの練習台として何度も使ったので、裏なんかだいぶ乱れてますね。

 現在は、九寸の柳刃やふつうの出刃も持っています。とくに写真の柳刃は、短すぎるため出番が少なくなりました。イカの刺身に使うくらいでしょうか。 が、愛着という意味では、やはりこの2本です。魚料理の楽しさを教えてくれた包丁ですから。





2010/10/21

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