和食用語「袱紗」



袱紗(ふくさ)

袱紗とは裏地を施した布を意味する。
料理においての「ふくさ」は、主に茶道でいう正四方型に合わせた同一の布を表現したもので、袱紗包みにした「袱紗寿司(四角形に包んだ茶巾)」がその代表。(つまり、四角形に包むことも袱紗である)

2つを合わせたものという意味にもなり、種類の違う味噌を2種混ぜ合わせた「ふくさみそ」などがその例になる。

同時に袱紗は「柔らかいもの」という意味でも用いられ、その場合の代表例が「ふくさ卵」である。
袱紗卵、あるいは覆紗卵は、玉子焼きのことであり、半熟程度に柔らかく仕上げるものから、焼いた白身魚や焼き卵をほぐしたものと彩り野菜を溶き卵に加えて焼き上げたり蒸したりするものまで、色々なやり方がある。

もう一つ、「柔らかい」を、軽式又は略したものと解釈する場合もあり、本式ではない献立などを指す言葉としても用いられる。「ふくさ料理」(正式でない本膳料理。略式)などがその典型。


風味漬け 風味焼き 深川飯
富貴豆 吹き寄せ 袱紗 福田味
福茶 含め煮 ふくらげ ふくろ
藤作り 節取り 節盛り 伏せ出汁
二身焼き 蓋を切る 縁高 粒切り
葡萄煮 船盛り ぶりかげ 振り味
振り洗い 振り塩 振り海鼠 振り分け
風呂吹き 文銭



手前板前.魚山人:The person who wrote this page筆者:文責=手前板前.魚山人