寒の戻り  

寒の戻り

ブログを書くときゃ、いつも考えを煎じ詰めて書いてるんですが、たまにゃ何も考えずに書き出してみるかな、なんて思いながら開いてみました。


妙に空気が冷たくて、寒の戻りってやつが身に沁みますねぇ。

「う~こいつはさぶいやこんちくしょう」

なんて言いながら調理場に駆け込み、若い衆が忙しそうに出汁鍋を沸かしているストーブ(コンロ)前で火に手をかざして暖をとりながら無駄話。

「最近彼女とうまくいってんのか?おまえ」

「はい!!おかげさまで」

「そりゃよかった。大事にしてやんなよ」

なんて他愛も無い話。




おいら寿司のツケ場も長いですから、今まで結構芸能人と接した経験が多いです。そいでパターンみたいなモンを強く感じてます。
テレビやなんかで拝見してるイメージと正反対の方がほとんど。
お笑い系の方は、無口で黙々と食べ、逆に寡黙な役柄を演じてる事が多い方はにぎやかってパターンですな。
歌い手さんも同じ。派手に見える方はおとなしいですね。



今年の暖冬は気味が悪かったすね。
いよいよ異常気象が定着してくんのかな、なんて思ったりしました。
都会の真ん中で暮らしてますせいか、自然が恋しくなる時があります。おいらはヒマを見つけては近郊の野山まで車を出したりします。農家さんを訪ねて野菜を拝見させて頂いたり。仕事にも役立ちますけども、やはり息抜きですね。長年続けてますわ。
そいで最近ね、野山に違和感を感じるんですよ。
具体的にこうだからって言えるものじゃありませんけども、なんかおかしい。

さっきの話じゃありませんけど、人間にゃ表の顔と裏の顔がある。
ホンネとタテマエもある。
妙ちくりんかも知れませんが、おいらは自然にもそれがあると思うんですよ。
一見おだやかに見える物ほど、裏に荒さがあるもんなんです。

ついこないだ、空気は冷たいものの、春の柔らかな暖かい日差しの射す日、ある自然林に入ったんですよ。
何か異様な程の「おだやかさ」を感じました。あまりにおだやか過ぎるんですよ。よく言う「嵐の前の静けさ」ってやつですか。それを強く感じたんです。なにか静かすぎるんじゃないか。そう思いました。


おいら達ってのは、もしかしたら、何か大きな歴史の境目の時代を迎えようとしてるんじゃないんだろうか。何か大きく時代が豹変するんじゃないか。今までになかったような・・・。帰りの道すがら、そんな考えがふと頭をよぎったりいたしました。

2007年03月15日 魚山人










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