日本料理盛付けの極致  

日本料理盛付けの極致

砂糖考から始まったせいでしょうか、すっかり健康に関する記事ばかりになってしまいまして、料理に関する記事が少ないと感じました。
好きな事を書いていいのがブログですから、それで良いとは思います。
でもたまには、料理の事も書きませんとね。

日本料理の名人と呼ばれる先生は数多くいらっしゃいます。
各先生の腕の冴えときたらそれはもう見事なものですよ。

その中で一際群を抜いていますのが、志の島 忠先生ですね。
中野に「志の島忠日本料理研究所」を、目黒に「懐石料亭料理研究所」を持ってらした日本料理研究家です。
京都御所、水戸徳川の料理方の家系で、7代目に当たります。

おいらは若い時に先生の料理写真をみて、唖然としました。あまりにも美しいからです。料理を超えて芸術の域ですよ。
普通の料理人では絶対に造れない。そう思いました。
それもそのはず、先生は東京芸大に学び美術関係の仕事もなさった、ある面では本当に芸術家だったんです。深い教養が無ければなしえない技だったんですよ。

それだけではなく著作活動も熱心でして、多くの名著を残されてます。
その文面から、型にとらわれない自由な発想の持ち主であり、そんな柔軟な思考が、あの見事な盛付けを生み出していた事が分かります。

含蓄のある著作や、当代随一といわれた料理によって、現代日本料理界に大きな影響を与えて下すった先生ですが、残念ながら平成13年に逝去なさいました。誰が見てもその作品は芸術そのものですんで、作品展なども開催されていたりします。もし機会などありましたら、拝見なさるとよいですよ、時間が経つのも忘れるくらいに見入る事になってしまうのは間違いないでしょう。




著作なんですが、日本中の料理関係者に愛用される専門書も沢山ありますが、誰でも読める一般書として出された『にほん料理名ものしり事典』が特にお勧めですね。先生のお人柄がよく出ている本だと思います。
読みやすいし内容も深い。そのせいで広く親しまれてる本です。

Posted by 魚山人 at 2006年










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