メタボと和食  

メタボと和食

メタボリックシンドローム(代謝症候群)とは、内臓脂肪型肥満・高血糖・高血圧・高脂血症の【死の四重奏】のうち2つ以上を合併した状態を指す概念です。
数年前からマスコミに頻繁に出る様になり(その露出の仕方は最悪ですな)知名度が非常に高くなっています。


マスコミはこれを決定的な言葉として使用してますがね、そりゃ日本だけの話ですよ。確立された診断基準があるとは言えず、諸外国の医学会はこのメタボリック症候群とい言う呼び方に否定的です。


それはともかく、この四種の病気はあきらかに密接な繋がりがあるでしょうな。
その原因と目されているのは食事でして、高カロリー、高脂肪、それに嗜好品などに疑いがかかっているわけです。その為日本食ブームが外国で起きてるんですね。カロリーが低めで繊維の多い和食は健康的ってことで。


その「日本食」ってのを現地レストランで見てみますと、テンプラ、すき焼き、しゃぶしゃぶ。これじゃ話になりませんな。こういったのは明治以降からは確かに「和食」でしょうが、それ以前には無いし、それ以降も昭和の中期まで日本料理ではあっても「家庭の日常食」ではないんですよ。80歳を超える長寿を維持してる方々ってのは、成長期にこの種の料理は殆ど食べていないはずです。


塩分を排除し、その分砂糖を増やした今の和食は本当に「和食」なんでしょうか。
繊維が無くなるまでアクを抜いたキンピラゴボウを昔の日本人は食ってましたかね。
塩をおさえた挙句、変な物で味を付けた梅干なんて無かったはずです。


「でもお魚は体に良いでしょう?低脂肪、低カロリー、高タンパクだし」
こう思われるかも知れませんが、徐々に逆転してますよ、高、低、がね。
養殖魚の蔓延と、トロ指向がその証拠です。
今の和食はね、「あぶらまみれ」なんですよ。
砂糖プラスあぶらって事。


いつも思うんですが、一体何を根拠に「一日10グラム」を訴え続けてるんでしょうかねこの国は。「塩」の事です。高血圧の原因って話は証明されてないにも関わらず、完全に悪玉扱いが定着してますな。50gも100gも食べれるモンじゃないでしょう塩なんて。砂糖じゃあるまいし。なぜこうも塩を排除しなきゃいけないのか分からない。


ざっとこの数百年の「和食」を眺めて下さいよ。現代病の隆盛との因果関係をね。
あぶらと砂糖を増やし続け、その反面塩を減らしてきた。
今や和食も高脂肪で高カロリーと言っていいんじゃないか。


生活習慣病の犯人は塩ではないですよ。
「あぶら」と「砂糖」と「プラスα」です。
プラスαは人工的に合成された物や「環境その他」の複合です。


メタボとか言うもんの三種までは「血」の問題ですよね。
「血の流れ」を阻害するのは砂糖と脂であってね、塩は血流を正常にするんですよ。


しかし個々の物質を減らしたり増やしたりはあまり意味がないと思います。
確実に言えるのは「雑食のススメ」です。
できる限り副食の種類を増やす方法ですね。肉なら肉ばかり、野菜なら野菜だけという食事は人間には向いていません。海の食材、陸の食材を最低でも10種類ほど食卓に並べておくんですよ。相乗効果で体に好影響を与えるのは確かですが、何よりも「全体量を減らす」という効果が期待できるんですよ。種類が多ければ多いほどね。
分かりきった事ですが何よりの敵は「食べ過ぎ」だからです。


Posted by 魚山人 2007年










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