アルカリ性だからカラダに良い?  

酸性体質って何?

よくある展開ですが、「酸性体質」って言葉が呪文の様相で、一人歩きしているみたいですね。ネタを探すマスコミが急ごしらえで流行り言葉を生み出し、それに乗っかろうとする商売人って構造がすっかり定着をしてるって寸法ですな。事実は二の次って訳。

「アルカリ性は体に良い」
これが何故か定着した結果、ではその反対の酸性は体に悪いのだろう。そういう考え方があたかも事実のようにひとり歩き。

血液の水素イオン濃度が正常よりも高くなる状態を【アシドーシス(酸性症)】、正常よりも低い状態を【アルカローシス(アルカリ性症)】といいます。

しかし、この2つの症状は病気であって、食べ物によって起きる訳ではありません。酸性食品を食べたからアシドーシスになり、アルカリ性食品を摂ればアルカローシスになるという話ではないのです。

肉を食べたらサラダも食べるし、ワイン(体内でアルカリに変化)も飲む。インスタント・ラーメンばかり食べ過ぎたら、茸類や海藻類を食べれば良い。要するにメチャクチャな食生活を続けずに、ごく普通に食事を摂取してれば何の問題も起きません。
人間の食文化は文明以上の長い歴史がありますんで、古来の食習慣を大事にすれば、酸とアルカリは自然に中和する様に出来ているんです。

それ以前に、人間の体内には強力な防衛機能が備わっている事を忘れてはいけません。偏りを正し、人体に有用な比率を常に一定に保つ機能で、これを【ホメオスタシス】といいます。

極端な話、医療なんてものは、この恒常性維持機能を補佐してやるだけの行為といってもいいくらいです。
多少の異常なんかは、身体が勝手に治してくれる様になってるんですよ。でなければ異常としか表現できない加工食偏重の現代人など、みんなとっくに死んでます。



結局いつも書いてる事と同じになるんですが、偏った食事を避け、出来るだけ多種多様な自然に近い食品を、朝と昼をメインにして、<少量ずつ沢山食べる>これをすれば、酸性だのアルカリだのといった昔からある問題を今頃騒ぎ立てる、馬鹿馬鹿しい【風評】に流される心配など、どこにもありゃしません。
酸性体質などというのは存在しません。

Posted by 魚山人 2007年02月06日



 

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後記:
この記事を書いてから、もう随分と年月が経過しました。

さすがに最近は「酸性・アルカリ性」を売りにする食品はあまり見かけなくなりましたが、一部ではまだまだ勘違いしている方もいるようです。
いまだに「ワインはアルカリ性だから良いんだよ」と言ってる人も少なくありません。
「コラーゲンを食べると肌がツルツルに」と同じですね。そっくりな勘違い(あえて勘違いするように仕向けられているわけですが)


それでも食品専門家や栄養士までが、「アルカリ性だからカラダに良い」と公言していた一昔前よりは「マシ」になったのかも知れません。

「あれはいったい何だったのか?」
そう思いますけども、おそらく「売れば勝ちという宗教」にとり付かれていたのだという気がします。

専門家は「カラダに良いとか関係ない」と知っていた筈です。
それでも「カラダ良いと言わざるを得ない環境」もあり、自分の精神をそういう方面に持っていったのでしょう。そういう精神の機序でないと、バカバカしい嘘を言えるわけがないですからね。

これは今でも変わりないと思いますよ。
雇われが会社の方針に逆らえるような世の中ではありませんし。


血液というのは、PH7・35~7・45のアルカリ性に保たれていて、それが変化することはありません。

食品のアルカリ性とか酸性というのは、ミネラルの量がアルカリか酸性かという違いにすぎず、その無機質を体内に入れたからといって、血液や体液の水素イオン濃度が変化したりはしないのです。

ようするに、食品を酸性とかアルカリ性に区別する意味はまったく無いのですよ。
仮に飲食物によって水素イオン濃度が変化し、酸性やアルカリ性になるとしたら、それは病気であり病院送りになるということです。

アシドーシスとかアルカローシスとは「症状」であって、健康な人は絶対にそうならないのですよ。そういう疾患にならぬように内臓が頑張っているのですし。

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