板前賄・親父メシと小僧めし  

板前賄・親父メシと小僧めし

「あ~腹が減った。何か食いてぇー」

ま、そいつが人間ってもんですよ。
生きてる証拠です。
それは料理を作る板前だって同じ事。

最近は板前の業界でも「賄い」を出さないところが増えてるらしい。
「経費削減」の一端でしょうかね。
ジリジリと裾野が広がっているわけで、
人々は《もう始まっている》ことに気づき始めたでしょう。
ありとあらゆる業界で10年前に比べ「使える金は半減」

【日本という国家】を真面目に考えてこなかった【ツケ】
それを払わされる時代に入っている。

それでもTV・マスコミ脳の多くの国民は実感が無い様子でしたが・・・
身近に影響が出始めたことで、やっと気がついて来るんでしょう。

話せば長くなるので一例で要約しますとね、
〈円高対策には日銀が円を刷るしかない〉
〈だが何故かぜったいに官僚たちは円を増やさない〉
〈その官僚を動かす能力のない政治家〉
〈その政治家を国会に送る国民〉
まあ、そういう図式です。

で、待っているのは【本物の空洞化】です。

「生活そのものが成立しない」
そんな国民がこの先激増して行くことでしょう。
大金持ちは増々金持ちになるが、庶民の多くは食べていけない。

いくら規制を強めて国民を骨抜きにしようが、これが続けば社会不安へと向かうのは避けられないでしょうな。
ゾッとしますよ近未来の我国を想うと。

こちとら、そんなモン「織り込み済み」で、好景気とか大口需要とか「泡臭いモン」にはハナから関わらない商売してますんで、板前達の賄いくらいは出してます。そういうものさえ削ってまで商売を続ける気はありませんし。賄い出せない程なら店を閉めたほうがよい。

人は機械ではない。
働けば腹が減るんです。
まして料理を作る仕事。
ロボット扱いせずに「めし」くらい出しましょうや、社長サン(笑)


 


最近のゴタゴタでもって、予定してなかった人員を抱えております。
「若い板」をワケアリで預かってます。

新米に店の料理を任せることは出来ませんので、雑用や仕込み。
だが身内の料理なら作らせます。

この子が最近は「まかない係」
板場の賄いは「新人教育」でもあるんですよ。

ウドの皮とか野菜の切れ端で天ぷらの練習

で横から兄さん板やおいらが、
「違うよ、こんな感じで揚げてみな」
とか言って揚げてみせる。
「ほら中が蜂の巣みたいにスカスカだろう?」

ところがその「兄さん板」たちがまだ30代。
2番もそう。腕はともかくまだまだガキんちょです。
(ちなみに精神年齢はおいらが一番若い (←)

それで気がつけば、こんなのや

ドラエモンの試作品なんでしょうか。
こんな変なモンも出てる。


で、こんな食い方をしてる(笑)


「あのね、ボク」
「お子様ランチ美味しい?」

そう優しく聞きましたら野郎は嬉しそうに、
「美味いっス!!」

「このボンクラ!いい加減に犬食いはやめろってんだよ」
「30ヅラ下げやがって小僧みたいなモンばっか」
「ボチボチ独立を考えようって年齢でもってアホかオメェは」

しかし怒鳴りつけてもドラエモンなのでニコニコ顔。
食ってる時だきゃ幸せそうで(/_;)

仕方ないんで年配のおやっさんとおいらは別のメニュー。


ついでにイソイソと酒の支度を始めましたら
横から小僧が恐る恐る、

「あの~おやっさん」
「奥さんがあんまり酒を飲ませるなって・・・・」

「ってやんでぇ、ボンクラ!」
「カミさんってなぁ必ずそう言うんでぃ」
「だいいちオメェ、まだ何も飲んじゃいねえだろが」

とか言いながら
結局は
鉢マグロなんぞを出して

マグロ刺身の切り方と盛り付け方

何か呑んでたりして(~_~;ゞ

ま、ウルセェのは放っておいてですな、
日本人はやっぱ魚でしょう。


2011年12月01日

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