板前と和食器  

板前と和食器

そこの板前さん
このBlogにふと立ち寄って、
「なんでぇココはよぅ、うるっせぇ糞オヤジだな。ったく」
そう思って帰ろうとしてる和食の板さん。アンタの事です(笑)

ちょっとお尋ねしたい事があるんで、少しだけ待って下さいな。
ほかでもないんですが、
あなたは自分の店の「うつわ」の詳細を知ってますかな?

毎日使っている和食器の事です。

どこの産でどんな形態、紋様なのかスラスラ言えますかね?
牡蠣や鯛・鮃・鮑の産地や名前を言えるように、器も答えられるかどうか。

実はウチの若いモンも答えられません。

番頭の野郎はたまに産地に連れて行くし、窯見学の話が回ってくれば代理に行かせてますのでまぁ大丈夫でしょう。だがあとの若いモンは駄目。

織部と有田の区別さえできません。
そもそも陶器と磁器の区別がついてるのかさえ怪しい

紋様などは尚更。
祥瑞も竜田川も吉野もなく、
なんか「幼稚園生の落書き程度の絵」、としか思ってない。

子供の漫画じゃねぇってのボンクラ(笑)


たまりかねて「勉強しろ」と言ってますけども、
どうも本屋にはレシピ本は洪水のように沢山あるものの、器の本は少ないらしい。あっても「骨董関連」とかね。


骨董は億万長者になってから。
金の無い若いもんがそんな趣味に走れば気色悪いだけ。

「親父、今度の休みに景徳鎮の競りに行ってくる」
「だから一本(1千万円)くらい回して」
そんな事言い出したらぶん殴ってやります(笑)


ネットで探してみました。
山のように和食器が出てくるんですが、ダイレクト過ぎ。

個々の商品の紹介ばかり。
その器自体の「位置」は分からぬ。

初歩から始まって系統を追ってるサイトはなかなか見つからない。
ウィキペディアは流石ですが文章だけでは直感的に分かりづらい。

親切に解説してくれるサイトさんもあるんですが、全体像が掴めないので初心者にはキツイかなって感じ。

なので器のサイトを作ることにしました。

そしたらまぁ~アナタ。その面倒くせえ事。
時間がかかってしょうがねぇ。

文章書くのは苦になりませんのですが、画像をナニしたりリンクをアレしたりとかに時間がかかってどうにもなりません。

ハッと気がつけばリンクミスとか。
階層を移動したのに/(path)をそんままにしてたりして。
で、もっぺん全部確認。
吐き気がして頭がクラクラになります。

チョー疲れた。。
原稿料をよこしやがれってんだ(←何をキレてるんだかバカオヤジ 笑)


想定してるのは「ウチのバカ達」が読んで理解できるという事。

それが難しんですよ。
例えば「黄瀬戸」がなんで「瀬戸焼」ではなくて「美濃焼」なのか。

そんな事をいちいち分かるように書かなきゃ作る意味はない。
※「黄瀬戸」「瀬戸黒」「志野」「織部」は瀬戸と美濃、両方で焼かれています

だが深くしすぎればキリのない世界。
だから茶道具までには立ち入らない。
簡単に「さわり」だけで分かるようなもんじゃありませんからね茶は。

あっさりと要点だけまとめねばいけない。

先にも書いたように文章だけなら簡単。
だが文章だけでは直感的にわからない。

で、まったく作業が進みません。
頭が爆発しそうで、ストップ状態。

息抜きにBlogを書きに来ました。(←現実逃避 笑)


 

忍び寄る跫音と高級美術品的器

骨董の話が出ましたが、器と美術品の境界は難しいものです。
和食器はそれが特に顕著でしょうね。和食と器は深く関係しておりまして、食の道を進むと、かの北大路魯山人の様に陶芸に至ったりする次第です。

しかるに日本国という所は「手仕事」が消える社会を選びました。
なので手芸による器は高価になる一方です。

「大量生産」が困難な手仕事は「市場原理」でもって減少して行き、ますます値段が上がってしまうのですな。その結果生産者は「付加価値を高めた美術品化」に生き残りをかけるわけでしょう。江戸切子の現状はそうした手仕事の運命をよく顕しております。

でも完全に美術品と化した器など使えません。
特殊な世界の住人ではなく、庶民ですからね我々は。

料理人視線で言えば柿右衛門の八寸皿にはたまらなく盛りたくなる。これほど料理に「品」を付けてくれる器はめったにないですからね。だが柿右衛門の八寸皿が使えるような値段かどうか。悲しいかなあれは美術品です。

語弊があるかも知れませんが「器はしょせん消耗品」にすぎない。
いつかは壊れ去る物を異常な値段で購入して愛でるのは好事家に任せておけばいいのです。我々には日常で使えるものだけが器なんです。


使える器
必要な物はそれであり、それ以上ではない。
元々それが食器のあるべき姿だったのですからね。

いかに美しくても「物」は「モノ」だという事です。
人間の命よりも大事で、勤め人の生涯賃金並みというのは病気。


下品な表現になりますので先に謝りますけども、
おいらにはどんな上等な器よりもネェちゃんのケツの方が魅力的です。

そりゃ唐変木ではありませんので器の深い魅力も分かります。
また、ある程度の焼物ファンです。

だが生きている人間の方がもっと素敵なんですよ。
その理由はね「儚い」からです。

人の人生は短く、いつかは死ぬ。
まして花が咲くように生命力がはじける期間はなお短い。
二度はないし、長続きもしない。

だからこそ開花時期の人間には魅力があるんです。

浮世も所詮は儚し、歴史の「境界線」は近し

現在も100年先も、1000年前も、その時代を生きる人々は「歴史の中で生きている」という感覚を持てません。歴史は「全てが終わった後」で紡ぎ出されるからです。

だから何度でも同じパターンを繰り返すのです。
人々は利権を求める。必然的に利権者達は肥大を続ける。
利権とは単純化すれば【大衆からの収奪】

だが、奪い続ければいつの日か奪えるものは何も無くなる。
生きることすら怪しくなれば大衆は反乱せざるを得ない。
そうして時代は戦乱をむかえる。

戦乱が収まればひとつの時代が終わり、歴史が刻まれます。
だが大衆が勝利することは絶対にない。

次の新たなる利権者が支配を始めるだけです。
人間の「欲」が消えぬかぎり、これは永遠に変わらない。

今の時代もまったく同じ事。
盲いた官僚たちは「国家とその将来」がとうの昔から見えていない。
見えるのは自分が属する組織の利権と自己の将来だけ。

このままではいずれ年金支給年齢を80~90歳にするでしょう。
死んでますな普通。

つまり「払いたくない」って事です。
彼らの本音は「年金掛け金は税金」

自分たちの金であり、国民に返す気はない。
社会保険庁のザマを見りゃ分かろうってもんでしょう。

「俺達の金だから俺らが使う。何が悪い」
ナントカ機構に変わったようだが性根まで変るわけがない。
親玉の厚労省が相変わらずですからね。

どの省庁も同じですよ。その感覚は。
肥大した官僚達は永久に「天下り先」を開発し続けなきゃいけません。
消費税も30%以上にしようと考えているはずです。

どんなに搾り込んでも国民は反抗しない馬鹿だと思い込んでる訳ですな。
じりじりと限界に近づいているのが全然見えていない。まぁ、滅んだ平家も徳川幕府も同じ。「想像力欠乏症」の罹患です。

それを止めるべき「政治」は存在しないも同然。

もしも人が歴史に学ぶ事が可能で、自分が歴史を創造していると気付けばそんな欠乏症にはならない。つまり生きている人間には歴史など無関係ってこと。

まあ近い将来パンクするでしょう。

富豪が増えすぎて富が偏重。
必然的に格差の下段層から搾るものは減少してますので。
欧州の混乱やアメリカ経済の不透明感はその跫音です。

このまま米経済が疲弊を続ければ奇妙な現象が顕在化します。
(本当は疲弊ではない。ただ巨大企業&富豪に金が集中しているだけ)

中国とのバランスですな。
書き出せばキリがないので一点だけ。
軍部の肥大と暴走への懸念です。

中共軍は米軍へのコンプレックスが強い。
それが暴走の動機になる可能性が濃厚。
台湾やベトナムが神経質なのは的外れではない。

いずれにしましても世界的に「ロクデモナイ近未来」は確定的。

日本がそれと無関係でいられる事は絶対にない。というか日本は日本で民衆の抑圧感が頂点に達して「何か」が起きているかも知れない。

それは原発事故以上に日本社会を揺るがしている可能性がある。どんなに鈍くても食べていけない状況になれば人は目覚める。

「貧すれば鈍す」、だが「飢えれば狂する」です。

それが「良いこと」じゃないのは確かでしょう。
おいらはそう考えております。

歴史の一員でありながら、生きてる間は「参加意識」が持てない。
人の世はなんという「儚さ」であることか。



とりとめもない事をツラツラと書いておりますが、
そこその器を選びたい。でも高価過ぎては引けてしまう。

どうすれば良いか。

器の作家を知ればいいのです。
陶磁器の里へ足を運ぶなり、様々なメディアを使うなりしてね。

「作家から買う」
これがベストだと思います。
あるいは「作家で選ぶ」ですね。

料理だって料理人で選ぶもんでしょ。
人が手で作るものは皆同じで、その作り手次第なんですよ。
包丁もそうです。

人間国宝でもなきゃそんなにベラボウな値段は言いませんし。
一番大事なのはやはり「自分の好み」ですな。

たとえ作家から買うにしても好みでなきゃ買わないこと。
絶対に後で後悔します。

忘れてはならない事。
それは、
器は飾っておくものではなく使うものだってことでしょうかね。

過剰な思い入れは持たない。壊れた時はそれが寿命なんです。
人の世に「永遠」が無いように、器にも永遠などありません。



まぁ頑張って「器サイト」作りますんでお楽しみに。
投げ出したい気持ちを抑えこんでナントカ公開まで持って行きます。


とりあえす公開しときます
和食器の基本

2011年10月30日

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