空の器に映る板前稼業  

空の器に映る板前稼業

若手の板前を見るのが好きです。
(最近じゃ何歳くらいまで{若手}なのか曖昧ですけどね)
一生懸命に和食を吸収しようとしてる姿は好ましいもんですよ。

元気が良くて素直だ。
頑張って欲しいなあ、そう心から感じます。

継続できる鍵はやはり真摯なひたむきさ。
そして根性。
今じゃ死語なのかも知れませんがね、
人間って奴は100年前も今も、なぁんにも変わってませんよ。

「根性」を笑う奴にゃ勝手に笑わせておけばいいんです。


最初は真っさら。

兄さん達に追い回されながら懸命に場立ちを目指してる時期です。

三年それを辛抱すれば魚を上手に焼くでしょう。


10年選手になりゃ包丁の柄も黒くなり、心の襞もうまく積層します。

その頃は八寸が面白く、難しい料理も熟す。


何人かはこの次の段階へ行き、『天豆の翡翠』やら『東坡豆腐』をモノにするかも知れません。


 


早いもんで今年も半分が過ぎました。
2011年はおいらにとって節目。
色々な意味で例年と違う年になります。

それは新年早々に書いた記事にも滲んでいたようです。
(今読むとなにやら予言的な記事ですが)

「早め早めの段取り」
それが仕事上のモットーでした。
土壇場になって慌てふためくのは嫌い。

そろそろ方向転換しなきゃ爺になってしまいます。
理想には程遠いが、なんとか板前の大概の仕事はやれました。


けど何十年たってもね、この国はよく分からない。
人間の性もよく分かりません。

だから料理も正直よく分かりません。
分からないから何十年やっても「修行」

修了どころかいまだに見習いですな。

だが、もう年齢的にいって第一期の修行は終える頃合いでしょう。


あらためて皆様に御礼を申し上げます。
本当にご来訪ありがとう存じます。

「偏屈」「頑固」「独断偏見」そして「はぐらかし」
そんなBlogには当然ながら付き合いきれないのが常識。

そこを我慢して読んで下さいます皆様に深謝致します。


「分からない」を繰り返しましたけども、
ひとつだけ見切ったことがあります。

この世の中。
人の人生。
人間って奴、そして料理。
それは全部同じなんだと思います。


真っ白な器が最初なら、これが最後の器でしょうな

易有太極 是生兩儀 兩儀生四象 四象生八卦


2011年06月26日

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