オムレツとコック  

オムレツとコック

ワインが来るまで待てないんで食前酒。
「渇き」を癒すと同時に胃に火を入れておきます。

するとあっという間にウェイターが何かを卓に載せる。
前衛的な形のグリッシーニに旨そうな魚のリエット。

美しい盛り付けと動きの良い従業員が店のセンスを物語っております。

間髪を入れずにこのような先付けを出せる。
「お酒だけではアレでしょう、ウチは酒屋ではなく料理屋」

そんな気持が顕れているアミューズグール。

オードブルが出るまでの時間を退屈させないシェフの心配り。
これから出てくる料理が期待はずれではない事は決定的。

と、まぁ、いつもそういうアンバイだったらいいんですがね、なかなかガックリさせてくれる店も多いですな。

 

ブラッスリーでなくても、気軽にこちらの注文を細かく受けてくれる店が好きでして、可能ならシェフと話ができる店がいいですねぇ。

あるていど親しくならないと頼めるもんじゃありませんけども、単純なオムレツを焼いてもらう事がありましてね、友達の店は全部この「ワガママな洗礼」を浴びております。

単純に卵が好きってな理由もありますけど、シェフの「職人技」が知りたいからです。和食のように生物はあまり出ませんので、「切り口」は拝めない。洋食の料理人の腕前はオムレツでだいたい分かります。

火加減、フライパンの使い方、卵とバターへの神経配り。
そして締まる卵の余熱を計算した器に移すタイミング。
さらには客の卓に乗るまでの時間配分。

これでどのくらい修行を積んだのか分かります。

そもそもこういう基礎的で単純な料理を軽く考えるような人なら、シェフ(料理長又はオーナー)になどなれません。セコンドにすら上る事はない。基本的調理作業が人よりも優れていればこそ、出世するんです。

「和食板だって負けちゃいけねぇ!」
(と言うか、単純に卵料理が好きなだけだったりして (~_~;)
そいでおいらもオムレツ焼きの修行です。


2010年12月19日

卵の料理と卵の扱い方

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