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せき止め、ぜん息治療薬と相性の悪いもの
せき止め薬とお酒
風邪をひいたら、少量のお酒が効果的という民間療法は、いまだに健在です。卵酒などが代表でしょう。 「体を温めるから良い」という感じでしょうか。 しかし、風邪で咳が止まらないと咳止め薬を服用する場合、アルコールは厳禁です。 リン酸ジヒドロコデインという咳止めに効果のある成分が含まれていることがあるからで、この成分はアルコールによって効果が増大してしまうのです。中枢神経系が抑制されすぎることにより、風邪の諸症状がさらに悪化し、最悪の場合血圧低下や呼吸困難になってしまう可能性があるのです。 |
気管支拡張成分(キサンチン類)とプリン体
せき止め薬や気管支ぜん息の薬には、気管支拡張成分のキサンチン類が含まれていることが多いです。 キサンチン類は尿酸に変化するので、できるだけ量を少なくしたい成分です。ところが、キサンチンとプリン体を一緒に摂取してしまうと尿酸が増加してしまうのです。 尿酸値の上昇は「痛風」を招いてしまうので気をつけないといけません。 プリン体が多い食べ物は、煮干し、牛と鶏のレバー、魚介類全般、大豆と大豆製品などです。 |
気管支拡張成分(テオフィリン)と焼き物
キサンチンと同じように気管支拡張成分として配合されるテオフィリンは、焼き魚や焼き肉などのコゲに含まれる成分と反応すると、効果を失ってしまう可能性があります。 炭火で焼いた焼き肉や焼き魚などには、ポリサイクリックヒドロカーボンができやすく、これが肝臓に作用してテオフィリンの早めてしまいます。 また、カカオに含まれるテオプロミンという成分はテオフィリンと似たような作用をするといわれており、相乗効果によって副作用が出ることがあります。薬を服用するときはチョコレートやココアを避けるようにしましょう。 |