食品添加物の保存料(ほぞんりょう)とは、添加物の用途名になり、表示には個々の保存料の名称が使われます。
目的は食品中の微生物(細菌やカビなど)の繁殖を抑制し、腐敗や変質を防ぐことです。
ウィンナーなどの食肉製品や漬物類、菓子などの加工食品に使われており生鮮食品には使われていません。
安全性については、「安全派」と「危険派」に分かれている状態ですが、客観的にみますと、どちら側の主張にも問題があるように思えます。
安全か危険かという議論よりも、なぜ保存料を使用しているのかという根本的な話がないからですね。
皆さんは昼食用の弁当を作った経験がある筈ですけども、そのときに保存料を使用しますか、という話ですね。まずそんなものは使わないと思いますが、ではなぜコンビニの弁当や駅弁には保存料が複合して使用されているのかと。
これは保存料だけでなく、すべての食品添加物についていえることでしょう。
この話を単純化しますと、ようするに売る側も食べる側も「腐らないのが当然」だという思考が原因だと分かります。 自分が作る弁当は腐る可能性があると理解しているが、なぜか店売りの弁当は腐らないと思ってしまう。
業者か消費者か、簡単には判別できない、どこまでも平行線になる話になりますし、難しい課題だと言えましょう。