食品のフクイチ  

食品のフクイチ

板前のくせにアレなんですが、
今の日本食文化は「最低最悪」だと思います。

戦後の高度成長期以降に生まれた日本人はおそらく、80歳を越えてもなお元気という戦前派に比べ、ひょっとするとほとんどが80歳になる前にオダブツするんじゃないか。

医療がどんなに進化しようが追いつかないほど「ビョーキ」が重いと感じるからですが、まぁ、あと30~40年もすりゃ分かることです。

つまり確実に寿命が短くなると思うわけで、
その原因は、

働き過ぎ。
そして、「狂った食べ物」でしょうな。

 

役所が許可している食品添加物の数は、西側先進国の中でも非常に多く、あのビョーキ大国アメリカ以上です。

その理由を一言でいうなら、「高度成長政策の遺産」
食べ続ければ絶対に体を壊すアレとかコレとかソレを造っている会社が「巨大多国籍企業」になってしまった結果、ブレーキがどこかに行ってしまったというこってすよ。

政治、役所、そして企業のスクラムがコンクリの様に固まり、それがにっちもさっちもいかなくなったと。

で、その結果現代日本人は「食の選択肢」が事実上ゼロ状態で、何も考えることなくブロイラーのごとくロクに睡眠もとらず働きながら「毒」を食べ続けるほかなし。店には毒じゃないモンがほとんど売られてないですからね。

「企業がつくる加工食品を黙って食べていなさい」
「そうすれば企業が儲かり日本全体が豊かになる」

ま、そのためにメタボになって早死にしなさいって事ですわな。
【豊かになる】とはどういう意味なんでしょうかなぁ。

金を持っている者だけが生鮮食品を食べられ、その結果として健康を維持できても、金のない一般大衆は加工食品を「食べさせられて」ビョーキになる社会が「豊か」ってことなんでしょうね。彼らにとって。


ふと思うんですよ、
「この構造ってゲンパツとよく似てるんじゃないのか」ってね。

「結果が出る時期」もよく似ています。
フクイチの事故は約50年の潜伏期間の後。
メシが日本人をビョーキ体質にしたのも丁度それくらい。

表面上の違いは「爆発しない」が、「原発と違って日本中の人間が誰もどこにも逃げられない」という点でしょうね。

放射能と同じで目には見えない。
しかし、「被害者の数」はおそらく桁違いに多いはずです。
もちろん、安心安全とか言っている「食の毒」の方です。


「幸せの尺度」ってのが、どうもよく分からない。
質素な暮らしを「貧乏臭い」と言い出した日本人。
その精神構造がね、おいらには謎なんです。

問題のスタートはガキの頃の学校給食。
「パンと牛乳」(笑)
何がパンと牛乳だっていう話でね、「日本人改造計画」の第一歩でしょうよと言いたい。合いませんな、日本人の体には。そんなモン。

「体格を欧米並みに」
アホとしか思えませんな。
黄色人種であり、コメの炭水化物とゴボーの食物繊維で腸が長い日本人を、無理やり欧米人みたいにしてどうすんだってことですよ。

いくらマネしようが白人なんぞになりゃしません。
遺伝構造が百年単位で変わりますかっての。

ひょろっと大きい若いのが増えたが、比率で見れば「少数」「例外」であり、今でも胴長短足が日本人の主流なんです。 そもそも、体格だけデカくなっても「中身はスカスカ」じゃどうにもならんでしょうに。

欧米化が生み出したのは「白人みたいにカッコイイ日本人」ではなく、「メタボ患者」と「がん患者」だけ。

若くして「中高年症候群」になってしまう。
ハゲる、太る、前立腺が肥大する、体内各所が老化する、なのに外見だけは若く見える。やっかいな事です。

仕事量がすぐに限界を超えてしまうので、自律神経が狂い始め、やがてホルモンバランスもおかしくなる。その影響は即座に「食事スタイルの異常」として出てくる訳です。

というか、自分が異常な食事をしている自覚すらない。
その「食べ方」によってさらに自律神経が乱れ・・・というサイクルになっている。悪循環です。

この影響が最も顕著に出てくるのは「性生活」になるでしょうな。
男女共に、性欲が減退するはずです。

要するに、「少子化」って奴の、隠れた真犯人はメシなんですよ。

間違えちゃいけませんよ、食が欧米化するのは良いんです。
どうせ食文化は「交流の産物」なんです。
入り交じることに問題はありません。

問題は「食の楽しみを捨てた」ことなんです。
「グルメブーム」とか言われ続けながら、実は大多数の日本人は食べ物にまったく興味がありません。特に男性はそれが顕著です。

その日常と言えば仕事に追われながら機械的に食事を摂るのみで、意識して食のバランスなどを考える者は極めて稀。 食に興味のある者でも、自分が好きな物に偏るだけで、栄養バランスは滅茶苦茶。

いずれにしても食を楽しんでいるとは言い難い。

それはね、「和食を捨てた」からです。

日本人である以上、本当は和食が好きなはずです。
「添加物だらけのおもちゃ箱」のような弁当であろうが、やはり和風の方を選ぶ「本能」は今でも残っている。

だが、ご飯とみそ汁と糠漬けに焼き魚というスタイルは急速に遠ざかり、乳製品、小麦製品、甘すぎるもの、そしてアブラといった品々が日常となっている現実。

こうした食品に対する処理能力が劣る日本人は、多くを脂肪細胞に変えて体に抱え込むハメになります。
それが糖尿病を呼び込み、自律神経を狂わせ、ホルモンのバランスを壊し、血流を滞らせ、腸を慢性渋滞にし、それらが重なり体は常に半病人のごとし。

そして、「複合添加剤」をたっぷり使用した「健康的な加工食品」がそれにトドメを刺します。

つまり、人間の要である肝腎に「ギブアップ」をさせるのが、いわゆる加工食品なのですよ。

何故か大問題になる気配がまったくありませんけども、糖尿などの患者の増え方は「爆発的」です。もちろん肥満が増えたことが因子。

酸化して毒素に変化しやすいアブラと、砂糖などを過剰に摂取しているからですな。それに加えて、あるいは重層して、「加工しすぎ」の食べ物に含まれている化学物質。

その多くは処理が追いつかず、「内部留保」される。
下請けとか孫請け、あるいは非正規社員に「ご苦労様でした」と還元してやればいいんでしょうが、大企業のマネかどうかガッチリ貯めこんでしまう。ま、脂肪細胞なんぞ誰もいらんでしょうけどね(笑)


こうした自殺的な食生活に歯止めをかけるモノ。
それが「昔の」和食なんです。

ところがね、食べたくても「食べられない」という現状がある。
その大きな理由は、昔の和食は「加工度が低い」からです。
つまり「一次産品」に近いのですよ。

魚ならアタマとワタがついたまま。
野菜なら泥がついたまま。

そういうモノはね、
「企業が儲からない」、だから「日本から抹殺する予定」

まぁ、ソコに向かっているところです。
TPP(Transトランス ピーチ  ハ ゚ーティ ?)
とか言う自由貿易でトドメでしょうな。

先ほど「和食を捨てた」と言った意味はここにあります。

個人経営の小さな「漬け物屋さん」でさえも、商品に「色出し剤」「ツヤ出し剤」「着色剤」「酸化防止剤」「防腐剤」などを、何の意識もないままガバガバ使用して疑問を持たぬ現状。

そんな物は栄養も味も失せた「抜け殻」みたいになるので、砂糖よりもなお悪い【ブドウ糖液】で味をつけてしまう。

ましてや大企業が作るモンは言うに及ばず。
「無加工です」と書かれた物まで加工の極地ですよ。

健康ドリンクはもとより、サプリや栄養剤なども「食品」なのですが、アレは「加工食品」だということを忘れてはいけません。カロリーオフでも無糖でも、そして「無添加」さえも、企業が製造する品物には【裏】があります。

コンビニやスーパーではそのような食品だけが売られる。

料理を売る店だって、大半はそんな食品から逃げることが出来ませんので、使うしかないでしょう。

漕がない小舟は沖に流され、やがて波間に沈む。
どうあろうと、漕いで前進するしかない。
しかし、その小舟に破損がければですが。

いったい何処に向かっておるんでしょうかねぇ。
いつになれば「豊かさ」の意味を考える日が来るのでしょうか。

はっきり言って「逃げる」ことはできません。
毒のような食べ物からはね。

その対抗策は、「解毒を促す食品を食べる」ことのみ。
その典型が「昔風の和食」だというわけです。

値段が高く入手困難な「アマニ油」などを使うのではなく、本みりんと米酢で作った酢の物を食べ、最低でも2日に一回は魚を食べ、牛乳の代わりに豆乳を飲み、揚げ物の代わりに煮物を食べ、自宅で漬けた糠漬けを食べ、スープではなく味噌汁を飲み、そして何よりも「米」を食べるという事なんですよ。

玄米が理想だが、美味しい白米でもかまわないでしょう。
ひとつかみの麦を加え、ひとつまみ(1~3g)の粉寒天やフスマを加えて炊けば、白米でも玄米以上の効果です。

その基本があれば、洋食はもとより「何を食べてもかまわない」のであり、加工食品の毒さえも解毒をしてくれるのです。

脂肪は避けたいが肉はおおいに食べるべきだし、ストレスや疲れを癒す「スイーツ」も遠慮する必要はない。

日常的に質素な和食を食べつけて胃袋を小さくしておけば、体の防衛機構は頑健に機能し、ホメオスタシス(恒常性)はいささかも揺るぎません。

たとえBMIの数値が危険範囲に入っている方であろうと、エフェドラ等の食欲抑制剤とか、「レプチン」の進歩を待っている必要はありません。

たんに和食に回帰すれば、それでいいんですよ。


フクイチの放射能を心配している場合ではないと思いますよ。

心配すべきなのは、
あなた方の子供がね、「ストレスの会社」と「毒物のコンビニ」を往復し、外食先では乳製品や小麦製品(パスタ、ラーメン、パン系)を食べ、そのカレンダーのどこにも【手作りの和食】が存在しない事なんです。

ヘタをすれば彼・彼女達は何ヶ月も、「アタマの付いた魚」も「添加物がない漬物」も「手製のキンピラや芋の煮物」を見ることはない。

そんなモンには興味がないからです。

ファストで食べた「猛毒アブラ」のトランス脂肪酸を解毒してくれるのがイワシやサバの脂だという知識も持っていない。

ところが彼らだって日本人。
生まれた時は本能と遺伝子が和食の美味さをちゃんと知っているのです。三歳までは確実に「和食派」であり、魚が好きなんですよ。

三つ子の魂百までと申しますが、
「そこから先」が問題なのでしょう。

食の楽しみを奪われてしまうんですな。
「日本の現在の環境」って奴に。

食への興味を失くせば、雑食の本能も消えます。
指向が偏り、決まったものしか食べなくなる。

【魚と野菜の和食を中心に、多種多様なおかずを日替わりで楽しみ、それを腹八分目に食べる】という健康の極意と縁のない人生を歩み始めるのです。

「インスタントラーメンやカップ麺の味比べ」などと言って喜んでいては、日本も終わりであり、そして個々人の健康も終わりです。


食の偏りは、
必ずや「精神の偏向」となってしまうでしょう。

残業と休日出勤でもって、仮に大きな仕事を成し遂げてみても、歪な食事を続けていれば「人様の健康」に対して思いやりなど持てる訳がない。それはつまり「ヒトの本当の幸せ」を理解できぬままであるという事ではないのか。

その結果としての「フクイチ事故」であり、そのような思考は原発のみではなく、全ての面で表面化するでしょう。 もちろん「食品」でも同じです。



経済の成長「だけ」を追い求めれば幸せになれるのか。
豊かな国とはどういう意味なのか。

そこを考え得る日本人は、やはり健康な食生活からしか育成できないでしょう。
なぜなら、人間というのは「食べる物」で出来ているからです。


2013年04月03日

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