TBSテレビの『SASUKE』を観ました。
昔からこの番組が好きでしてね。
観たいと思う数少ないテレビ番組の一つです。
子供の頃から応援していた「サスケくん」がやり遂げてくれたんで、もうなんというか嬉しくてねぇ。祝杯をあげました。
あの番組の魅力は、
「実力以外は何も入り込む余地がない」
これですな。
金、名声、権力、そういう類の「妙な力」にまったく影響されない。
たゆまぬ肉体の鍛錬、天性と努力による身体総合バランス。それが至らぬ者は、誰であろうが先に進めない。それだけ。
誰の目も誤魔化しようがないその単純さが良いですね。
実に単純明快。
先のステージに進む挑戦者達には共通した特徴があり、その点も魅力です。共通の特徴とはね、並外れた身体能力は当たり前として、「心の強さ」です。
しかし、心の強さだけでもまだ足りない。
いかに強かろうが、何らかの「虚飾」が身につけば、それは「迷い」となって、針の穴のような集中点を突破できぬ結果となる。
針の穴を突破させうるモノ。
それは【心の素直さ】です。
素直な者が一番強い
その時点で最も心の素直な人が、最終ステージをクリアできるんだと思います。その意味で「サスケくん」がクリアしたのは必然だったんでしょう。「継続と素直」が具現化したような好青年ですからね。本当に良かった。
ありもしない「ナチュラル」を謳い文句にしてゴリ押し。そんな「不自然さ」は虚構でしかなく、虚構であるのを承知で強行し続ければ渠口に入り込み、世の中はドブの暗渠のような腐臭を放つ。
実力とは無関係の虚勢をはる愚者が増加し、中身のない風船のように愚かな見栄と虚栄が膨らんでいく。
そして自分の実力を完全に見誤って深い穴に叩き落とされる。
「愚者の行進」が行き着く先は、いつの時代でも同じだというのに。
そういう「いつか見た世界を再び」のような「この国の現在」を思いますと、彼の活躍は清涼の一言でした。