食欲の秋、摂食の冬  

食欲の秋、摂食の冬

今年もあと少しで終わりますねぇ。
やっぱりと言うかロクでもねぇ年でしたが、個人的には何故か良いことが多い不思議な一年でした。

なかでも長年の友人が結婚してくれたのは嬉しい出来事でした。もうオッサンのくせに独り者なんで、とにかく心配してたんですよ。

家が長く続く堅実な商売をしていて、その跡取りですから経済的な問題は何もないし、女性が逃げ出すようなブサイクでもなく、妙な趣味もなく、どっから見てもノーマルで性格のいいナイスガイ。

友人たちもそれとなく女性の世話をするし、親御さんは心配して何度も縁談を持ち出すんですが、理由をつけて逃げまわる始末。

 

スポンサーリンク

最近は諦め半分で、「あいつはもう無理だろう」ってな感じで酒のサカナにしてからかっていたんです。

ところがいきなり店に転がり込んできて、「俺は結婚することにした」、「魚ちゃん、結婚って何をどうやればいいのか教えてよ」

喜ぶよりも先に頭に浮かんだのはアレ。
{この野郎、ウブにつけ込まれて騙されてるな}

「まず相手の女をここに連れて来い」
「それからの話だ」
「勝手に色々話を進めたら承知しねぇぞ」

で、2人から根掘り葉掘り聞き出した事情ってのが、まるで映画のストーリーのような話。

相手はなんと小学校時代の初恋相手。
ところが中学校が別になってしまい、おまけに相手の子が引っ越ししていて高校大学の頃はもう完全に音信不通。手掛かりもまったく消滅。

数十年ぶりに再開したのは「山手線の車内」というあたりが劇的ではありませんが、まぁ奇跡的ではありますな。だって二人とも電車に乗るのは年に数回有るか無いかだったんですから。

凄いのはね、両方共が相手を忘れられずに独身のままでいたことです。なんともまぁ、言葉が出ませんよ。

女性の方はビジネスで成功したこともあり、経済面からも、多忙という理由からも、独身でいられた事が大きかったのでしょうがね。

てっきり「若い外国人女性に魂抜かれた」か、「手練手管の魔女を保険金の受取人に指定して謎の死をとげる運命」かと心配していたおいらも安心して大喜びですよ。

子供ころの気持ちを失わずに歳をとった2人。
泣かせるじゃありませんか(ノ_-。)

とまぁ、全然本題と関係の無い前フリでしたが、いつものこって、ご勘弁(笑)


昔から「食欲の秋」と云われます。
馬も肥えるし、ヒトだって肥えるのが秋。
動植物が美味しくなり、食欲も増す秋。

自然の摂理に従って「口福」を楽しむべきですな。

では、冬はどうか?
お歳暮にクリスマスに忘年会、新年会、そして食べ正月。はっきり言って暴飲暴食の季節ですわな。

冬の暴飲暴食はね、
「ゆったりとした自殺」と同じ行為です。

なぜかと言うと、自然の摂理は「冬に食べてはいけない」と言っているからですよ。

冬はね、「病気の季節」なんです。
それはずばり「血行が悪くなる」からです。

「だからこそ栄養のあるものを食べて体熱を高くするべきである」と言う学者さんもおります。

ところがこうした正統派の学者さんは、「食べることは体に異常なほどの負担をかける重労働」だという考え方を無視する傾向があるんですよ。

「食べなきゃ体に毒だよ」
人間数千年の誤解ですわな、これ。

確かに理はあります。
食べて栄養を摂らなきゃ死にますからね。

でもね、問題は現代人の食べ物が「栄養」かどうかという点が見落とされている。

「薬も量を間違えると毒」
栄養だって量や加減を違えれば毒に変じてしまう。

暴飲暴食をする品々をざっと眺めてみますと、明らかに食物繊維やビタミン・ミネラルが非常に微量かゼロであり、殆どは炭水化物で構成されたモンだらけです。

こんなものは栄養ではなく、内蔵に負担をかけて疲弊させ、食べ滓が体内に残って毒になるだけの運命。


野生動物の世界を見てみましょう。
秋になると必死に餌を探しまわり、食べて食べて食べまくります。やがて来る冬に耐える為に皮下脂肪を分厚くしておき、春の繁殖期の為に体中を整えておく必要があるからです。

そして、冬になるとほとんど食事をしません。
餌が無いからとか、色々と理由がありますが、真の理由は「排毒して体調を絶好調に整える」ためです。

(南半球は少し異なるが)彼らは「冬に食べるのは自殺行為」であると知っているんですな。

外気温が低いと血流が悪くなります。
血液の循環は生物にとって「いのち」といえるとほど重要で、内臓機能に直接的な影響を与えます。

そして内臓の1番の仕事は「消化」なんですよ。
食べたものを消化するのは大変なんです。

従って彼らはこの時期、食事をして消化に使うエネルギーを、「生命維持と排毒作業」に回しているのです。

冬場にデトックスして体調が万全になっているからこそ、春になると元気に繁殖の季節を迎えられるのですな。もし冬場も食べ続けていれば、「不能」になっている可能性が高いでしょう。

だからと言って、これがそのまま現代の人間にフィットする筈もありません。寒くなると蓑虫みたいになって冬眠できる奇特な人は別にして、普通の人が食べないでいるなど無理な話。

しかしね、冬は処理機能が低下してるのは事実。
1合の酒、1本のビールで既にその日のバランスを破壊している事を忘れずに、出来る限り自己防衛的な食べ方を心がけるべきだと思いますよ。

糖質系加工食や小麦製品等を避けて、「質の良いタンパク質」、「食物繊維の多い野菜」を選んで口に入れることです。

特に日本人は「飢餓遺伝子」が顕著だとされています。簡単に言うと、「貧食には強く飢えには耐性がある」が、「食べ過ぎると壊れやすい」ということです。


辛抱するからこそ、楽しみがデカイ。
「美食」とやらも、「恋愛の幸せ」も同じですな。

2013年12月13日

Comment
スポンサーリンク








Copyright © 2017 手前板前. All Rights Reserved.