料理と【ヒトの耐性】  

料理と【ヒトの耐性】

料理の食材は基本的に【自然界に存在するもの】 そうでなきゃいけないと思っています。

調理することで「人の手」が加わりますから、料理は「人工」 それは当たり前の事で、料理は人工の産物です。

その材料も然り
今は殆どの食材が「人工」であるというのは周知の事実。

問題は「どこまで人工か」になってくるでしょう。

『数十年~1世紀前まではこの世に存在していなかった物質』 それを食べてもいいのかどうか。

おいらは「ダメだ」という信念があります。
理由は単純で「人間をそこまで信用してないから」です。

 

ヒトは数十万、数百万という年月を重ねて体内のシステムを構築してきました。「淘汰」は人体実験。それを繰り返し莫大な数の犠牲者を出しながら自然界に対する適応力を作りあげてきたのです。

自然に存在する外敵から肉体を防衛する複雑な機構。
それを気が遠くなる年月をかけて体内に持つようになった。

いつだったか、学者さんとその事で議論したことがあります。
学者曰く
「だが、平均寿命は僅か20~30歳」
「つまり、守り切れない外敵がいるということ」
「だから、人間の知性、文明、文化は尊い」
といった論旨だった記憶がある。

おいらの反論
「それは違う」
「幼児死亡率が高く、寿命が30年でも 守りきれない からではない」
「それは生殖適齢期を終えた生物の適切な寿命」
「酷な言い方だが幼児期を耐えられない子は自然界で生きられない」
「動物はみな同じ。ヒトのみが例外ではない」
「生殖能力を失い、次世代が巣立てば役目は終わり」
「現代人はその例外を常態化してるから様々な問題が生じている」

まぁ、要するにヒトの免疫系その他は「完成している」と。
「ならば種痘他ワクチン類の発見は必要なかったのか?」

これは微妙な問題ですが、本音を言えば「無用だった」と思う。
それを論じると違う話になるので、ここではそれ以上言いません。

膨大な時間をかけて自然が創り上げたシステム。
それに対し僅か数百年かけて出来た「人間の科学」
どちらを信用するかの問題にすぎない。

21世紀の現在、
人々はすべての謎は科学が解明したと思いがち。
馬鹿馬鹿しい話でね、「実はまだ何も分かっていない」が正解。

一番上の所では「ニュートリノが光速を超えた??」とか、
「癌研究はやればやるほど分からなくなるだけ」とかやってます。

一言で、「ヒトは自然界の90%以上を理解できずにいる」です。

そんなモンをなんで信用できますか。

当然だが医学者も薬学者も「同じ穴のムジナ」
彼らに100%を求めるのは間違っています。

そんな連中が自然界に存在してない物質を作り出す。その物質が先々にわたってどのような効果を持つか作った本人にも分からない。

だが表面的で短期的な「実験」をクリアすれば「売り出せる」
それが実際に販売され、我々の食材に紛れ込む。

そしてヒトの免疫系はその物質を「知らない」
体内機構を構成している時点では、それはこの世に存在してなかったからです。

共生と破壊

いつ頃からなのか定かではないが、
世の中右を向いても左を向いても【除菌】の文字。
ありとあらゆる製品に「抗菌」か「除菌済」のシール。

ある寄生虫学者さんによると、
「ヒトはバイキンと共生している」
「なので全滅させれば人間も死ぬ」


今年の初夏、いかにも役所といった長~い名前の【厚生労働省薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒・乳肉水産食品合同部会】なるところから、養殖ヒラメから【クドア・セプテンプンクタータ(Kudoa septempunctata)】という新種の寄生虫(粘液胞子虫)に関する報告が出されました。
※クドアに関しての詳細は農林水産省HPへ

業界は慌てて【自粛】
養殖ヒラメはどっかへ行っちまったという感じ。
「そもそも夏にヒラメを出すなよ。アホか」
ですが、笑ってすむ問題じゃなさそうです。

上の農林水産省HPを読んでみれば明らかですが、これによって【実害】が出たという報告はほどんどない。「下痢や嘔吐」、そんなもんは体調が悪ければ何を食べても出る症状にすぎない。

だが、マスコミやそれに追随するネット族は大騒ぎ。
いつもの事だが、「唐変木ですか?この国の人たち」ですな。
「ぎゃあぎゃあ騒ぐなボンクラ」です。

根拠(牛食みたいに死人が出たとか)もなしに、ヒステリックに騒ぐ事でどのような影響が出るかまったく考えない。面白半分、無責任に騒ぐだけ。

テメェ達は「話題のにゅ~す」なんていう軽いノリでケツをあおって、しばらくすれば新しいニュースに飛びついて忘れて終わるが、それによって「被害者」がどれだけ出るか分かっていない。

「被害者」とは「少しだけポンポンが痛くなった人」のことではありません。養殖業界の者、そのヒラメを提供していた者。それでメシを食っている人がどんだけいるのか考えていない。

生活があるんですよ。その人達にはね。 それでお金をもらって暮らしている。

その暮らしを「から騒ぎ」で失うんです。
【害】といえるかどうか確定もしてない「風評」だけでね。

それが自分の立場ならどうなのか。
その想像力を失くした者達には呆れるしかありません。

想像ですが、おおかた「ヒラメの体内機構の組み換えがヒトより早い」が原因でしょうな。養殖によるストレスがある種のヒラメの体内組成を変化させたのでしょう。内部での変化がこのような病原体に感染した因子だという気がします。

このヒラメの件は一例にすぎません。
近年「新種」の病原体問題が非常に多い。

それは何故か。
科学の精度が高まり発見が精密になったからなのか。

そうではありませんな。
「人間が感染に弱くなっている」のです。

ヒトは元々体内に天文学的数字の細菌を抱えています。 腸内などはバイキンだらけ。

ならば何故具合が悪くならんのかというと「善玉」「悪玉」がいるから。両者が争いながらもバランスを保っているからです。

最近分かってきたんですが、どうも「争っている」だけではないらしい。「仲良くしてる」フシがあるんです。つまり【共生】に近い関係。

この共生というのは、ミクロはアメーバーレベルから、マクロは人間と自然の関係まで森羅万象を網羅しているのでないか。もしかしたら宇宙と星々もそうかも知れない。

人間の文明ってのはこの共生を【拒否】することで成立してます。
何度も何度も書いてますが、ヒトは大自然と共存する気はありません。

したくても出来ない。
人が自然界に入り込むと必ず「破壊」せずにはそこで生きられない。
ヒトが「自然と共に暮らす」というのは「自然を壊す」と同義なのです。

もちろん動物界もおなじこと。
ヒトが自然動物と接すると結果は二通りだけ。

【食料にする】か【飼いならす】かだけですね。
そうならない生物は殺戮して全滅させるでしょう。

その感覚は当然ながら「内部」にも向かう。
「自分の体内にいる菌」「体内に侵入する全ての菌」
それに向かうわけです。

すると体内でも「地球環境の異変」みたいな事が起きますな。
バランスが崩れるわけです。共生環の輪が切れる。

「清潔」や「安全」「健康」を狙っているはずが、「味方」も殺してるからです。悪い菌を狙い撃ちしても、その菌は善玉と精緻なバランスで共生してる。

なにやら最先端の癌研究もそれに近いらしいですよ。
いくら「悪者」を殺しても意味はないと段々分かってきたらしい。

冒頭に戻りますけども、ヒトは数百万年かけて体内の複雑なシステムを作ってきました。それは地球上に存在するあらゆる生物との共生に他ならない。そのシステムの10%だって解明できていないのが先端科学の実際です。

そんな怪しげな先端科学が提供する「人工食材」よりもね、自然界に存在するものを食べるのが正常ってもんでしょう。

まぁ、何を言っても「流れ」は変わらんでしょうけどね。
この先も次から次へと「新種」とやらが突然現れ続けるでしょうな。

このままだといつか食べられるものは消えてしまい、得体の知れない連中が創りだした「人工合成物」だけを食わさるハメになる。

おいらは、目の黒いうちはそんな風潮に背を向け続けます。
魚をさばいて食う。それだけの話です。


科学の急速な発達、ペースの早い経済成長。
それに歩を合わせるかのように「食品の危険」が増加する。
その事実を現在進行形でみせているのが中国でしょう。

食の安全にはほど遠く…汚染食品が続々発覚、中国2011年04月28日

2008年に有害物質メラミンに汚染された粉ミルクを飲んで乳児6人が死亡し、政府がメラニン入り乳製品の撲滅を誓った中国。だがこのところ、汚染された食品が相次いで見つかり、食の安全性への不安が再燃するとともに、巨大で規制も緩い食品産業への政府の監視能力の欠如があらためて浮き彫りになっている。

 国営紙によると、見つかったのは、バクテリアにまみれたために暗闇で光を放つようになった豚肉、発がん物質が入ったもやし、禁止された化学保存料を使った蒸しパン、重金属に汚染されたコメ、などなど。

 吐き気を催したくなるほどの新聞の見出しの数々に、温家宝(Wen Jiabao)首相は前週、製造業者の不道徳を非難する声明を発表。保健省も25日、禁止食品添加物151品目を使用した業者の取り締まりを開始した・・・
AFPBB News


この国、爆発的成長の前は「良食の大国」であり、こんな問題は出なかった。これを横目に見ながら「ああ怖い」だけでは、それこそ脳停止ってもんですよ。

2011年11月23日

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