健康食≒食材の旨さ  

健康食≒食材の旨さ

 

「健康食」の奥義を一言で表現しましょう。
それは「ヒトに優しくないモン」です。

簡単にしますと、「食べやすく、口あたりの良いもの」に、体に良い食べ物は殆ど何もありません。食べ難いようになってますね、良い食品は。

それは単純な理由によります。
自然界に存在するものは全て自分の一族の延命に必死で、他者に優しくはなく、むしろ厳しいからです。

意味もなく他族にメリットを与える事はないのです。
他族の肥になる場合は「利己的な理由」が優先です。

思いやりによって他族に与える為に、自己の肉体にビタミンやミネラルを含有している訳では無いのですよ。

「要するに「天敵」のヒトに対して、飲食による快楽と同時に肉体的な健康効果を与えるために存在する動植物はイナイってことです。

言い変えれば、自然界のモノは自分を喰らう相手に対して「復讐」する動機に満ちています。「食物連鎖上位に食われるのが定め」なんて事はただの人間的ヘリクツですな。

つまりね、自然の生き物は「人間を好きじゃない」 
むしろ「史上最悪の天敵」でしょうな。ヒトは。

だが地球最強の無敵生物「ヒト」に勝てる動植物はいない。
はかない抵抗をするしかない。

したがいまして、
人間に食べられやすい形態はとらないはずです。
人間に毒を与えて遠ざける形態をとる。
人間にプラスになる部分は隠そうとする。

これはね、「美味くて栄養が有るは嘘」だって意味になる。
少なくとも《人間の為になる=栄養がある》そんな有益な部分は「隠そうとする」

どうやって隠すか。
「ヒトの嫌がる成分を表面に出し遠ざける」です。

ですからね、
ヒトに見つからない場所で、
ヒトに食欲を起させない形態をとり、
ヒトに食べられた瞬間不味く感じさせる。

これが有用な成分を隠し持つ健康食になるはずです。

(こうしたものが「食材のアク」だと思います)
(最近はアクに機能性成分、例えばポルフェノールなどがあることが次々に分かってきています)

思い当たる食べ物が沢山あると思います ^^)
有用食物の代表種である胡麻・人参・玉葱・大蒜等が本来食べやすいモノかどうか。子供が人参を嫌うのは当然なのです。

彼等は生き残りをかけて嫌われるようにしてるわけですからね。しかしもはやヒトは自然界のルールが通用しない怪物になってますけども。

「良薬は口に苦し」は本当なんですよ。

有用成分は人間に必須の栄養素を指し、これはヒトの生命維持に欠かせませんので、体はこれらを「美味しく」感じさせます。

ですから栄養のある部分は美味いはずです。

ヒトを追っ払う目的の「ベール」を取り除き、そのなかに隠れた栄養のみを頂く。これが調理技術という訳です。それこそが料理というものの本来の姿でしょう。人参や玉葱が隠し持つ甘さを引き出してやるのが調理なのです。

血液サラサラと解毒効果

タマネギや葱類で泣く意味は充分にある。

ヒトに食べて下さいと言わんばかりの形態を持ち、しかも甘くて、有効な栄養さえもあるっていう苺なるモノは、奇跡的な例外ですな。

その苺と同等の甘さを持っているのに、強烈な辛味でそれを悟られまいとけなげな抵抗をしているのが葱類です。抵抗むなしく、人間は加熱で辛味を消し去り、容赦なく食いまくっておりますが。

胡麻や大蒜もそうですけども、特にタマネギは殆ど薬と同じですな。
これらは「アリル化合物」を含み、良くも悪くもヒトに影響を与えます。特に血行を良くする効果はテキメンと言えましょう。

※人間以外の動物は逆に血行が良くなりすぎて危険なほど。なのでペットにタマネギを与えてはいけない
(動物の玉葱中毒。ネギ属に含まれるアリルプロピルジスルファイド等がヘモグロビンを酸化、これにより溶血性貧血を起す。加熱した調理食でもこの中毒は起きる)

おいらはタマネギを中心とした葱類を、緑黄色野菜と組み合わせて、「薬」として利用しております。

玉葱が優れているのは体を温める効果だけではありません。
デトックス野菜としてつとに有名ですね。

つまり体内から毒素や老廃物を取り除く、解毒効果ですな。玉葱にあるケルセチンという成分が毒素を追い出してくれるのです。

それに大量のオリゴ糖を含むので腸内環境を良くする役にも立ちます。アボカドや人参などと組み合わせて使いますと、効果抜群です。

前回の記事で食品添加物による発ガン性の懸念を書きました。要するに発ガン性物質として体内に蓄積してる可能性があるのです。

しかしヒトの体には抵抗力があり、黙って蓄積させている訳ではありません。解毒酵素などが頑張ってこれらの毒素を分解し、体外に排出させています。

最近、この解毒酵素を元気にする成分が「スルフォラフォン」という物質であることが分かりました。この「スルフォラフォン」を多量に含むのがブロッコリーの新芽です。

血液サラサラと言えば、最近ウルセェくらい「黒豆」の健康効果が云われますが、これは黒豆の煮汁を飲んだとたんドロドロの血がサラサラになるのが分かって以降の騒ぎです。なぜそうなるのかまだ分かっていませんので、科学的な説明は今のところありません。


実は昔の板前の一部はこれを薄々知っていた節がありましてね、年末の黒豆仕込みで徹夜をしますが、この時に酒を飲む不届き者もいる。

飲みすぎると頭痛がしますな。そんな場合に黒豆の煮汁を飲むと頭痛が治まるって言うわけですよ。これは経験則からでしょうな。

黒豆の成分「アントシアニン」に抗酸化作用があるのは分かっていますし、元々大豆が非常に優れたものだってのも分かっております。

だが何故それほど「血液サラサラ」に即効性があるのかは不明です。不明ですが、害のあるものではない事は確かですので、作り方を書いておきましょう。とても簡単だからです。

黒豆煮汁の作り方

黒豆100gに対し水を約2リットル
用意するのはこれだけです。

①黒豆を洗い、水に8時間ほど浸けておく

②水ごと火にかけ沸騰

③沸騰したら弱火

④アクを取らずに15分ほど煮る

⑤漉して煮沸した容器へ移す

およそ半分ほどに煮詰まっているはずです。
空腹時に少し温めて飲むと効果的。
※糖尿の方は冷やして飲む


ちなみに玉葱を切ると涙が出て困る方は、換気扇を回し、玄関や窓を全部開け放って空気が流れる状況にしてから切ってみてください。そうすると泣かないですみますよ(^_^)


続編→血流改善食 >>

2010年05月29日

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