福島の郷土料理

delicious Japanese dishes

いかにんじん

突然面白い形態のすし屋を着想し、「こりゃイケてるアイデアじゃないか」ということで、自分で出店するか他人に委ねるか迷っておりましたところ、どうも調子がよろしくないこともあり、自分が出店するのは断念しました(まだ少し迷ってるけど 笑)

もちろん狙いは海外です。
スレ切った日本じゃハナシになりません。

発想したのは未だかつてない斬新なアイデア。
完全なオリジナルです。

絶対に話題になること間違いなし。
大金持ちになりたい、どこぞの社長さん。
買いませんか?

早いもの勝ちです。

とっとと買わねえと、
マル子に1万ドルで売ちゃいますが?
(↑マル子おびき出し。 犬笛かっての(笑)

定価は300万ドル。もしくはロイヤリティ5%8年。
ボッタクリだと思いましょうが、そのかわり完璧に指導します。
10年後には100倍以上の価値がでましょう。(←あきんど)

「葉桜になろうかって時分にあやふやな天気だねどうも」
なんてことを呟きながら、ちょいと江戸川の向こうまで用事で出かけて来ました。ついでというかしばらく会っていない後輩の店に様子伺い。総武線と東西線がナニするあたりでお店をやっている男です。


「久し振りだね」
「元気にやってる?」
「しかし相変わらず客が一人もいないねぇ」
「大丈夫かい?」
「夜逃げするなら手伝ってもいいよ」

後輩
「久しぶりなのにその言い方は何ですか」
「帰って下さい (笑)」
「まだ店の看板出す前ですよ。もう」


「塩まかれちゃかなわねぇ(笑)まぁ、元気そうでよかった」
「ところで、御徒町方面で仕入れた情報によるとだな」
「お前さん、テレビに出たそうじゃないか?」

後輩
「そうなんですよ」
「女房とお袋が騒いでくれちゃってます 笑」


「バカだねぇ~、どうも」
「あの連中を店にあげちゃ後々えらい目に遭うよ」
「芸能人になるなら話は別だけどね」

とまぁ、可愛い後輩に世の中の「裏側」と食べ物屋の「道筋」ってもんを少々レクチャーして釘をさしておき、スカイツリーが倒れてきても下敷きにならないコースを慎重に選んで大きく迂回しながら戻って来ました。

帰るなり、
「今日のまかないは何だい?」

すると、
「え、今日は店で召し上がるんですか?」
「ろくなものがないんですが」

「なんでもいいの」
「毎日フレンチのコースばかり食ってられるかい」(←

という訳で、今日は「イカ人参」です。 日記風に書いてみましたが、この書き方じゃ脳みその中がかゆくなってしまい、もうイケません。乱暴ではありますけども、話の流れをつなぐのは省略いたします。なので突然イカ人参です。

これは、いわき市の『西野屋食品』さんが売っているいか人参です。


西野屋食品のいか人参

「いかにんじん」は言わずと知れた福島の郷土料理。
ですが時期的には少し過ぎております。
寒い時期によく作られるおかずですからね。
まぁしかしスルメと人参であり、季節はいいでしょうこの際。一年中ある食材です。

作り方は松前漬けとほとんど同じですが、昆布が入らないのが大違い。なのでヌメリがなく、完全にお漬物という感じ。

酒の肴にする場合、むしろこのサラダのようなあっさり感が合うかも知れませんね。漬物とはいえスルメが入ってますから肴にもぴったり。

スルメは酒にじっくり浸けこんで柔らかくしてありますので、ご飯のおかずにもなるわけです。このスルメの硬さ調整で「肴向き」「おかず向き」を加減できるという素晴らしい郷土料理です。

あ~ハラへった。
美味いメシが食いたい。
「おぅ、丼いっぱいメシを盛ってくれ」(← 変なオヤジ 笑)


西野屋食品のいか人参

 
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